2017年04月05日

ベルギー、モスル空爆の調査開始


 イラク当局はモスルのジャディダ地区への数日間にわたる空爆で
   民間人130人以上
が死亡したとしており、特に激しかったとされる3月17日の空爆に注目している。


 ベルギー検察は3月31日、イラク北部モスル西部の空爆で多数の民間人が死亡したことへの
   ベルギー軍機
の関わりについて調査を開始したこををメディアに明らかにした。
 
 ベルギーのワウテル・デフリント議員は同国の公共放送VRTに対し
   ベルギーのF16戦闘機
が3月17日に実施した空爆がこの件に関わっていると述べた。

 米国軍が主導する有志連合はこれまでに、モスル西部で3月17日に空爆を実施した。
 この攻撃の際に伴い多数の民間人の死傷者が報告されたことについて調査を開始したと発表している。

 有志連合は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は民間人を標的とするばかりか彼らを「人間の盾」として使用してきたと主張した。
 一方で、有志連合がISに対して行った空爆で民間人に死者が出ていることを認めた。

 イラクで最も多くの航空作戦を実施しているのは米国だが、オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ヨルダン、オランダ、英国もイラクで航空作戦を行っている。
  


ひとこと

 欧米とアラブの関係の一コマでもある。
 歴史を見ればいろいろな勢力の影響を受ける地域でもあり、それぞれの権益の確保が思惑として背景にあるため、行動や思考は捉えきれないものがある。

 白黒単純に選別は出来ず、それぞれ個別の部分での意識の錯綜もあり難しい判断になるだろう。
 「人間の盾」への攻撃を回避することでIS勢力の軍事的抵抗が強化され、結果として被害がより増加するリスクもある。

 ISが攻撃を避けるために「人間の盾」の活用を本格化する可能性もあり、「人間の盾」が意味をなさないことを認識させることとの天秤にもなるだろう。

 ISの包囲網が強化されており、戦闘員の消耗が大きく、家族等を人質にして恫喝し、恐怖を与えることで非戦闘員の民間人を強制徴兵する可能性も高い。

 人質を道具として自爆攻撃を仕組むことも考える必要があるだろう。
 どちらにしても、人道的な思考が皆無のISの戦術に対する抗略には兵站線の寸断を強化しながら、抵抗線を作らす余裕を与えない時間を短くした勝負が必要だろう。



 
 

   
posted by manekineco at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする