中国メディアの今日頭条はこのほど、日本は
中国の歴代王朝
に対する従属国となった経験はあるのだろうかと疑問を投げかける記事を掲載した。
記事によると、中国には日本が古代中国の従属国だったと主張する人もいると主張した。
一方で、宗主国と従属国に関する概念は複雑だと指摘している。
日本が中国の従属国だったという一部の見方は正確ではないと記述したうえ、日本と中国王朝が宗主国と従属国の関係であったかどうかは非常に曖昧だと論じた。
現代より前の東アジアでは中国と周辺国の関係は「上下関係」があったとの見解を示し、これは、中国の各王朝が自らを守るために国境周辺の国に積極的に介入してきたのが背景にあると指摘した。
李氏朝鮮や中央アジア諸国など明確な従属国もあったが、日本に対しては中国の各王朝の影響力は限定的であったと指摘した。
それは海で隔てられた日本に対して脅威を抱く必要がなく、各王朝も日本に対して積極的に介入する必要がなかったためと結んだ。
それゆえ日本は中国各王朝の従属国ではなかったのだと続けた。
一方、日本は長期にわたって古代中国に学び、日本が過去の王朝に対して朝貢していた時期もあったと指摘した。
ただ、朝貢の事実だけで宗主国と従属国の関係が成り立つわけではないもの強調したうえ、これが事実であると論じた。
ひとこと
中国の人口は巨大だが、異民族に繰り返し占領され征服王朝の期間が長い。
中国が漢民族と呼ばれる
中原地域の民族
という本質よりも、異民族により長期間王朝が継続したことで同化している
複合民族国家
であり、大多数が漢民族としているが、客家が狭義の漢民族という見方もある。
満州族の清朝や蒙古族の元朝のみならず、部分的な占領の王朝は多くが異民族が打ちたてた王朝であった。