韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日(日本時間23日未明)、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談した。
文大統領は冒頭、6月12日に予定される
米朝首脳会談
について、トランプ大統領が会談を必ず成功させ、65年間終わらせられなかった朝鮮戦争を終息させ
北朝鮮の完全な非核化
を実現させるとともに、朝鮮半島の
恒久的平和体制
を構築し、米朝間の国交正常化など正常な関係を築くことを確信すると述べた。
これに対し、トランプ大統領は米朝会談が開かれるかどうかはまだ見守らなければならないと話し、もし、開催されれば素晴らしいものになり、北朝鮮にとってもいいことになると続けた。
もし、開催されないなら、それも構わないと語った。
もし、開催されないなら、それも構わないと語った。
ひとこと
手持ちのカードを活用する北朝鮮の動きは中国の思惑が働いている。
中国への経済制裁との駆け引きもあり、北朝鮮が強い態度に変貌したのも、中国の習近平との会談の後の話だ。
米朝会談が不調となれば、中国が介入して貿易問題との妥協点を探る動きを模索する可能性もある。
北朝鮮が米国にすり寄り過ぎては中国としても座視できないことになり、米中と北朝鮮の思惑が錯綜している状況にある。
ただ、パワーバランスから言えば韓国は単なるメッセンジャーの役割でしかない。
米朝会談で多くの問題が解決すれば、改革開放政策に転換することになるが、誰が資金等を出せるかを考えれば、現状で北朝鮮が「日本人拉致問題」への解決に向けて話を持ちだすことは出来ないという時系列的な戦術を使っているのだろう。
こうした戦術、戦略などを駆使した国家間の交渉には海外勢力のパシリの役割を演じてきた日本のマスコミの報道は国益を棄損しかねない。