防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は、6〜7日にかけて中国・四国地方周辺に大雨をもたらした雨雲を解析した三次元動画を公表した。積乱雲が数珠つなぎに次から次へと生じる
「バックビルディング現象」
が各地で多発し、同じ場所に長時間、激しい雨を降らせていたことが確認されたをいう。
さらに、積乱雲の成り立ちを詳しく見ると、積乱雲の風上に次の積乱雲が連鎖的に発生するバックビルディング現象がみられたという。
同研究所によると、積乱雲の寿命は30〜60分程度だが、この現象が起きると、地上からは、あたかも一つの積乱雲が同じ場所に長くとどまり、激しい雨を降らし続けるように見えるとのこと。
2014年8月の広島土砂災害や、昨年7月の九州北部豪雨でもみられた。
広島県では6日午後6時以降、局地的に1時間に100ミリ超の猛烈な雨が降り続いた。