セントルイス地区連銀の
ブラード総裁
は20日、ケンタッキー州グラスゴーでの講演で、「米国のインフレ期待が落ち着いていることを踏まえれば、イールドカーブの逆転を招く程度まで金融政策の正常化を推進する必要性はない」と語った。
パウエル議長は先週の議会証言で、単にイールドカーブそれ自体に関心が集中することのないよう努めた。
パウエル議長は、短期債利回りが上昇している理由は明確で、それは金融当局が利上げしているためだと説明した。
なお、重要なのは「長期金利の動向」と、それが金融政策のスタンスにどういう意味を持つかという点だと論じた。
過去のイールドカーブの長短逆転が、信頼できるリセッションの前兆となった。
ただ、その理由は完全には明確でない。
恐らく、短期金利で資金を借り入れて長期で貸し出す銀行の収益を圧迫するというのが最も良い説明とされる。
このやり方でもうからなくなった銀行は、企業や家計への融資を減らすことになり資金の流動性は悪化する。