中国農業農村部によると、今月1日、中国遼寧省瀋陽の養豚場で豚やイノシシに感染する
アフリカ豚コレラ(ASF)
の1例目が確認された後、このほど河北省と江蘇省でもASFが発生し拡大していることが明らかになった。
アジアで発生例が報告されたのは初めてだ。
サイエンス(米誌)は21日、ASFは中国東北部の4つの省で確認されたと報じた。
すでに4億3000万頭以上の豚が感染したという。
アフリカ豚コレラ(ASF)
の1例目が確認された後、このほど河北省と江蘇省でもASFが発生し拡大していることが明らかになった。
アジアで発生例が報告されたのは初めてだ。
サイエンス(米誌)は21日、ASFは中国東北部の4つの省で確認されたと報じた。
すでに4億3000万頭以上の豚が感染したという。
中国農業大学の
楊涵春教授が
サイエンスに対して、中国が世界最大の豚肉生産国であることから、ASFの感染拡大は中国経済に「壊滅的な打撃を与えかねない」との認識を示した。
産業情報サイト「中商情報網」は今年3月、2017年世界の豚肉生産総量は
1億1103万4000トン
だったと伝えた。
このうち、中国の生産量は5340万トンと世界の約48.1%を占め、旺盛な豚肉需要を反映した。
また「中商情報網」の2月の報道によると、17年中国豚肉の輸出量は
5万1300トン(前年比+5.67%)
だった。
5万1300トン(前年比+5.67%)
だった。
ASFは人に感染しないが、ASFに感染した豚やイノシシの致死率が非常に高い。ASFウイルスは、豚やイノシシの死体やフン、生や半生の豚肉加工品で約数週間生きることができる。
現在、有効なワクチンがない、対処法として殺処分しかない。
現在、有効なワクチンがない、対処法として殺処分しかない。
中国農業農村部の調査では、すでに今年3月に遼寧省瀋陽でASFが流行していたと示された。専
門家は、ASFの感染経路について輸入豚肉が原因だと分析した。
サイエンスによると、当局はASFに感染した豚の殺処分を急いでおり、瀋陽市だけで9000頭の豚が殺処分された。