ロイター通信は25日、サウジアラビアの著名記者
ジャマル・カショギ氏
の暗殺事件で、同氏の息子一家が米ワシントンに到着したと報じた。
ムハンマド皇太子が率いる政権への批難を繰り返していたため、政権側による弾圧を恐れたジャマル氏が2017年夏に米国に移り事実上の亡命生活に入った。
ジャマル・カショギ氏
の暗殺事件で、同氏の息子一家が米ワシントンに到着したと報じた。
ムハンマド皇太子が率いる政権への批難を繰り返していたため、政権側による弾圧を恐れたジャマル氏が2017年夏に米国に移り事実上の亡命生活に入った。
それ以降、サウジに残った子供たちに出国禁止命令を出していたとの情報がある。
渡米したのは長男
サラー・カショギ氏
は米国との二重国籍とみられる。
なお、サラー氏は23日にサウジの首都リヤドの王宮で、弔意を伝えたサルマン国王やムハンマド皇太子とこわばった表情で面会する様子が報じられた。
事実上の最高権力者でもあるムハンマド皇太子を巡っては、暗殺を指示・承認する立場にあったとの見方がある。
この事件では当初、殺害を否定していたサウジ政府は説明を二転三転させた。
サウジ政府は捜査の結果、「計画的な犯行」だったと25日に認めたものの、皇太子の関与は否定している。
一方、殺害現場となったトルコの最大都市イスタンブールのサウジ総領事館の前では25日夜、ジャマル氏の支援者や友人らがろうそくをともして暗殺を非難した。