ベトナムハノイで行われた2回目の米朝首脳会談で交渉が決裂したことをめぐり、韓国与党では、原因を米国のせいにして北朝鮮を擁護するような発言が相次いでいる。
韓国与党「共に民主党」の
洪翼杓(ホン・イクピョ)首席報道官
は4日、ラジオ番組のインタビューで、米国政府の
ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)
が北朝鮮に提示した
「ビッグディール(大きな取引)」
に言及し、経済の問題だけでは非核化問題を全面的に譲歩することはできず、米国が望むような完全な結果を出すことはできない、というのが北朝鮮の立場だろう」として「米国が無理したのではないかという話が米国側でも出ている」と批判する発言をした。
北朝鮮の非核化と引き換えに経済的補償を提供するという米国の提案は、北朝鮮が受け入れず、交渉が決裂した。
また、「寧辺の核施設がくず鉄だというなら、米国はこれまでくず鉄の塊をめぐって交渉に当たってきたというのか」として「寧辺は北朝鮮の核能力が総結集されたレベルだ」と北朝鮮を擁護する文政権の親北朝鮮政策を支持する発言を行った。