北アフリカのリビアで4日、元国軍将校の実力者
ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏
が、自らの率いる民兵組織
「リビア国民軍(LNA)」
に国際的な承認を受けている同国統一政府の拠点がある首都トリポリへの「進軍」を命じた。
ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏
が、自らの率いる民兵組織
「リビア国民軍(LNA)」
に国際的な承認を受けている同国統一政府の拠点がある首都トリポリへの「進軍」を命じた。
国連(UN)のアントニオ・グテレス事務総長は大規模な衝突を避けるよう警告した。
ハフタル氏はLNAのウェブサイト上で公表された音声メッセージで「この時が来た」と表明した。
LNAは3日、同国西部の「テロリストと傭兵」の一掃を目指し、攻撃態勢を整えていると述べていた。
北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた反体制派が2011年、長期にわたった
ムアマル・カダフィ独裁政権
を打倒、カダフィ大佐を処刑して以降、十数の武装勢力がリビア全土の支配を目論み争ってきた。
ハフタル氏率いるLNAは対抗勢力を駆逐しながら主要勢力として台頭しトリポリの統一政府に反対したうえ同国東部の政府を支持している。
統一政府のファイズ・シラージュ暫定首相はハフタル氏の勢力「拡大」を非難した。
なお、統一政府軍に「すべての脅威に立ち向かう」よう準備を命じたと述べた。
緊張が高まる中、トリポリを訪れていた国連の
アントニオ・グテレス事務総長
はツイッター(Twitter)に、「リビアの武力行動と衝突の可能性について、非常に懸念している」と投稿した。
アントニオ・グテレス事務総長
はツイッター(Twitter)に、「リビアの武力行動と衝突の可能性について、非常に懸念している」と投稿した。
リビアでは延期されていた議会選と大統領選の行程表を打ち出すための会合が今月、開催される予定。