ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、原子力空母
エーブラハム・リンカーン
を中心とする空母打撃群と爆撃部隊を中東に派遣すると発表した。
イランに対する「明確かつ間違えようのない」メッセージだと主張した。
ボルトン氏は声明で、「数々の憂慮すべき兆候や警告が徐々に拡大する傾向にあることへの対応として、米国は空母エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群と爆撃部隊を米中央軍の管轄地域に派遣している」と表明した。
これは「米国や米同盟国の国益に対し何らかの攻撃があれば、容赦ない軍事行動で応じるという、イランの政権への明確かつ間違えようのないメッセージだ」と述べた。
ただ、このタイミングで空母を派遣する理由について、はっきりとした説明はなかった。
中東では最近、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配する
イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)
とイスラエルとの間で攻撃の応酬が激化し死者が出ている。
また、米イラン関係もイランの核開発問題をめぐって悪化している。
米国はイランが濃縮ウランを国外に持ち出せば制裁に踏み切る構えを示した。