米国セントルイス地区連銀の
ブラード総裁
は11日、セントルイスのCFAソサエティーで行った講演で、中国経済は中国政府が打ち出した
新型コロナウイルス感染拡大への対応措置
はかなりの規模であり、これにより中国の今年上半期の経済成長は、こうした対策がない状態と比べ、「目に見えて減速する」との見方を示した。
また、過去に重症急性呼吸器症候群(SARS)やエボラ出血熱などの感染症が流行した際は米国債利回りに「明らかな」影響が出たとし、こうした影響は流行が終息するまで継続したと指摘した。
現在も同様の状況になっているとし、2年債利回りのこのところの低下は、米経済に対する疑念などのリスクではなく、むしろ「中国を発生源とする新型コロナウイルスが世界経済に及ぼすリスクを反映している公算が大きい」と述べた。