韓国空軍は6日、昨年12月に非公開で進めた
ステルス戦闘機F−35A戦力化行事で名付けた愛称
「フリーダム・ナイト(自由の騎士)」
と呼んでいたことを明らかにした。
F−35Aの愛称をめぐり「北朝鮮が敏感になる戦略資産に対し軍当局が顔色をうかがったのではないのか」という話題が広がっている。
新しい戦闘機を導入するたびに愛称を付けてきた慣例が反映され、F−35Aの愛称はフリーダム・ナイトに決まった。
軍当局者は「フリーダム・ナイトには自由民主主義を守護するという意味が込められている」と説明した。
1970年代に配備され始めたF−5が「フリーダム・ファイター(自由の闘士)」と呼ばれたのと似た脈絡にある。
空軍は内部公募を通じてフリーダム・ナイトという愛称をすでに昨年12月のF−35A戦力化行事の時に付けていた。
ところが軍当局はこうした事実を公式に明らかにできず「北朝鮮の顔色をうかがっている」という批判が出ている。
空軍は昨年12月17日にF−35A戦力化行事を非公開で行ったため、この行事には親北朝鮮政策を展開している文大統領と国防部長官は出席せずウォン・インチョル空軍参謀総長主管の軍内部行事形式で開催された。
また、外部からの出席者は防衛事業庁関係者と製造会社であるロッキード・マーチンの関係者ら少数に限定された。
事前にF−35Aを公開しており追加で広報することで北朝鮮の反発を恐れ、表面的に話題とならないように苦心して、非公開とすべく「必要性が少ない」という理由をつけたのが軍当局の釈明だった。
北朝鮮は2018年3月に米国で開かれたF−35A1号機出庫式の時から韓国のステルス機導入を
「反民族的犯罪行為」
と規定したうえ、その後はことあるごとにF−35Aを非難してきた。
北朝鮮全域を作戦範囲とし戦略目標を一挙に打撃することが可能な
ステルス攻撃力
に対し北朝鮮の年代もののポンコツ「ミグ戦闘機」では対応が出来ないため、北朝鮮首脳部がアレルギー反応を見せた。
北朝鮮の宣伝メディア「メアリ」は4日、米国からステルス戦闘機F−35Aと高高度無人偵察機グローバル・ホークをはじめとする先端軍事装備を韓国軍が導入し続けるかと思えば、少し前には世界的な大流行病(新型コロナウイルス)事態にも物ともせず
米韓合同空中演習と海兵隊合同上陸訓練
を行ったと非難した。
軍内部では北朝鮮がF−35Aを敏感に考える状況が親北朝鮮の文政権にとって負担となり軍当局が
ローキー戦略
でF−35A関連事案を扱っているという見方がある。
韓国空軍は昨年13機のF−35Aを導入、今年の13機に続き来年に14機を導入し、2021年までに40機のF−35A確保を完了して戦力化すると計画にある。
軍当局は今後F−35Aの追加導入に対し、現時点で公開や広報の計画はないという立場にある。
posted by manekineco at 07:01|
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