米食品医薬品局(FDA)は24日公表の報告書で、米国製薬大手
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、緊急使用の承認に必要な予防効果や安全性を満たすとの判断を示した。
早ければ週内にも承認される可能性があり、実用化すれば米国で3例目となる。
報告書によると、J&Jのワクチン接種から約1か月後の時点で、全体の予防効果は約66%だった。
ただ、この効果は地域によりばらつきがあり、米国では72%、変異ウイルスが流行する南アフリカでは64%だった。
重症化の予防では、米国が86%、南アフリカが82%といずれも高い効果が確認されている。
接種後の主な副作用は頭痛や倦怠(けんたい)感などで、重篤なアレルギー症状などの報告はなかった。
J&Jは2月4日、FDAにこのワクチンの緊急使用許可を申請しており、今回公表された報告書は、26日に予定されているFDAの第三者委員会向けの資料として用意されたもの。
委員会はこの会合で、FDAにJ&Jのワクチンの緊急使用について、承認を勧告するかを議論するとのこと。
米メディアは関係者の話として、早ければ週内にもFDA承認がおりる可能性があると報じている。
委員会はこの会合で、FDAにJ&Jのワクチンの緊急使用について、承認を勧告するかを議論するとのこと。
米メディアは関係者の話として、早ければ週内にもFDA承認がおりる可能性があると報じている。
J&Jのワクチンが承認されれば、米国で初の1回接種タイプで輸送や保管に特別な設備を必要としない。
このため、接種ペースの加速につながるとの期待がある。
なお、J&Jはすでに生産に入っており、直近では米国むけに3月末までに2000万回分の供給が可能との見通しを出している。
このため、接種ペースの加速につながるとの期待がある。
なお、J&Jはすでに生産に入っており、直近では米国むけに3月末までに2000万回分の供給が可能との見通しを出している。