中国外交部の毛寧報道官は27日の定例記者会見で、北朝鮮の金正恩の軍事的野望を放置し、核兵器の破壊力などの向上による中国北京への攻撃力が備わることすら意識していない愚かさがあるなか「中国は、陣営対立をあおり、朝鮮半島情勢の緊張を激化させる行動に断固として反対する」と一方的に主張した。
米韓両国は26日、韓国の
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領
が訪米した成果として「ワシントン宣言」を発表した。
この宣言で核危機の状況に備えるための協議の拡大、合同軍事演習とシミュレーション訓練の強化、「核協議グループ」メカニズムの新設、朝鮮半島周辺の米戦略資産の展開の拡大などを通じて、韓国を防衛する「拡大抑止」を強化することを明らかにした。
また、情報筋の話として、米国は朝鮮半島周辺海域への戦略原子力潜水艦の派遣も計画しているという。
毛報道官からは「米国は地政学的な私利のために東アジア地域の安全を顧みず、朝鮮半島で緊張をあおり続けている。米国の行動は冷戦思考に満ちたもので、陣営間の対立を挑発し、核不拡散体制を破壊し、他国の戦略的な利益を損ね、地域の平和と安定を破壊し、朝鮮半島の非核化目標とは逆の方向に進んでいる」と批判した。
ひとこと
中国の身勝手な主張の背景には、北朝鮮の軍事力の確保は北朝鮮が自由主義の韓国との国境をせする現状を単に確保したいだけの話でしかない。
中国共産党の毒死政治体制への脅威として自由主義的な思想が持ち込まれることを極端に恐れているのだろう。
ただ、留学生や観光客などが自由主義に感化されているが、中国国内では監視体制のなか封じ込まが行われ、ストレスが溜まりに溜まっているのが現実だ。