2023年04月02日

トランプ陣営は不意突かれた?立件断念と踏んだタイミングで大陪審が起訴


 トランプ前米大統領の起訴前の2週間、トランプ氏は自身の逮捕をまず予想した。
 しかし、間もなく訴追は免れると踏むようになるなどめまぐるしいものとなった。

 この事情に詳しい関係者によると、ニューヨーク州マンハッタン地区の
   ブラッグ検事
が大陪審が起訴に踏み切ると、トランプ氏や同氏に助言する側近は不意を突かれた。

 側近のなかでは家族と向こう数週間の春休みの旅行を計画していた者もいたという。
 このため、起訴に対応するため予定を即座にキャンセルする必要に迫られた。

 トランプ氏は3月25日の集会後、機内で記者団に対し
   「立件はもう断念したんだと思う。私の理解では、取り下げられたと思う」
と述べていた。
 また、同氏の広報担当、スティーブン・チェン氏もFOXニュースに対し、
の案件は「党派的な魔女狩りだと誰もが分かっているので、取り下げられた」と話していた。

 また、トランプ氏はソーシャルメディアで
   「マンハッタンの検事のオフィスは完全に混乱している」
と自己中心的に喧嘩を売る発言を繰り返してきた。


 また、トランプ氏は3月18日の朝ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に
   3月21日に逮捕される見込み
だと投稿し、支持者に抗議を呼び掛けたトーンとは様変わりしていた。
 この投稿直後の裁判所付近はテレビ局の車両やカメラマン、記者でごった返すようになっていた。

 トランプ陣営の自信の一部は
   ロバート・コステロ弁護士
がトランプ氏の代理人として大陪審に20日に提出した資料やプレゼンテーションから来ていると見られる。

 連邦検察当局の一員を務めたこともあるコステロ氏は、トランプ氏の元顧問弁護士として「フィクサー」とも呼ばれた
   マイケル・コーエン元受刑者が
信頼できる証人にはなり得ないことを示すとする大量の電子メールやメモを持ち込んで、コーエン元受刑者からの情報の信頼性を低下させる取り組みが成功したと判断していたともいえる。

 そのため、コステロ氏は大陪審での説明後のインタビューでも、「一つ不可能なのは、マイケル・コーエン氏の言葉を頼りにすることだ」と述べていると強く主張して世論を誘導してきたようにも見える。

 今回の起訴の中心部分にはトランプ氏と不倫関係にあったとされる元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの
   口止め料支払い指示
があり、これを支払ったコーエン元受刑者は重要な証人となるためだ。

 ただ、同受刑者は議会偽証のほか、同支払いに絡む選挙資金法違反で既に有罪を認めている。
、再び証人台に立たせることには疑念がある。さらに、服役中の時間をトランプ氏を攻撃する著書やポッドキャストに費やしてきた背景もある。

 コステロ氏が大陪審に姿を見せた翌日、トランプ氏は逮捕されず、起訴が迫っているようにはもはや見えなくなっていた。

 このころ、ブラッグ検事側もさまざまな政治の領域から批判を招いていた。
 特に左派系の法律専門家らは立件には根拠が弱いのではないかと表明していた。
 また、トランプ氏が2020年大統領選で敗北したジョージア州での投票結果を覆そうとしたとされる問題へのアトランタ地区検事の捜査や、21年1月の連邦議会議事堂襲撃事件への同氏の役割や大統領任期終了後の機密文書の扱いを巡る特別検察官による捜査に悪影響を与える可能性を懸念した。

 さらに週が明けると、大陪審が4月に2−4週間の休廷期間に入るとの報道があった。
 この流れからトランプ氏の起訴はますます遠のいたように見受けられた。

 このため、ブラッグ検事のオフィスから大陪審がある建物に検事らがいつも通り歩いて入った3月30日午後までには、メディアの熱狂は冷め、数人の記者とカメラマンが残っているだけだった。

   

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トランプ氏の罪状認否は4日午後2時過ぎに開始


 米国ニューヨーク州の大陪審に30日起訴されたトランプ前米大統領は、4月4日午後に罪状認否を行うと、この事情に詳しい関係者がメディアに明らかにした。

 大陪審では、2016年大統領選期間中の元ポルノ女優
   ストーミー・ダニエルズさん
への口止め料支払い指示を巡りトランプ氏を起訴した。
 なお、未発表の情報であることを理由に匿名で語った関係者からは、トランプ氏が現地時間4日午後2時15分(日本時間5日午前3時15分)にマンハッタン南部にある州の第一審裁判所での罪状認否で無罪を主張するとみられる。

 法執行当局者らは31日午後に会合を開き、裁判所とその周辺で講じられる安全対策について協議すると続けた。
 出席者は捜査を率いたマンハッタン地区のブラッグ検事の事務所代表者のほか、ニューヨーク市警、シークレットサービス、ニューヨーク州裁判所の当局者や警備担当者らが含まれる。

 現在、裁判所周辺の一部道路を全車両通行止めにすることなどが計画されている。


   
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米金融問題が峠越えたと青信号を出すには「時期尚早」!!


 サマーズ元米財務長官は、ブルームバーグテレビジョンに対し、「地震の揺れが続くと、もう揺れないと確信できるまでに長い時間がかかる」と述べ、米国金融当局の
   急速な利上げ
がもたらした米国の金融問題について、峠を越えたと確信するには時期尚早だと慎重な見方を示したうえ、「だからこそ米当局は困難な責務を負っている」と続けた。

 サマーズ氏は今月のシリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクの破綻を引き起こした取り付け騒ぎが繰り返される可能性は50%を「優に下回る」と述べた。
 
 なお、信用収縮につながる他の「アクシデント」が起こる可能性は依然として残っており、重要なのは「信用収縮が資産価格下落や不良債権、一段の信用収縮につながる」といった「ノンリニア」型で金融のダイナミクスが展開するかどうかだと続けた。

 その上で「青信号を出すには時期尚早」と指摘し「ノンリニアの展開はないとの確信を十分に持てるようになるには、ほぼ今夏いっぱいかかるだろう」と語った。

 
ひとこと
 
 警鐘を鳴らすのは当然だろう。そもそも、経済の揺れが収まる可能性は低い。繰り返し起きる経済変動の仕組みの中では利益確保の勢力が鎌首を持ち上げ始めただけだ。
 
 新型コロナワクチンで莫大な利益を懐に入れた欧米国債資本傘下の医薬品メーカー。その対応で低金利資金を市場のテコ入れに投下した政府から安価な資金を利用しインフレを引き起こし、ウクライナへのロシア軍の侵攻でエネルギー市場にパニック的な価格上昇。これらも国際資本が独占している原油、天然ガス、石炭から鉄鉱石、銅、アルミなどの地下資源、穀物、食肉までの利益を拡大させている。
 
 その次には自然環境という分野での国際資本の利権網の強化で、環境保護活動家や市民団体を裏で資金提供し地球温暖化の抑制政策をマスコミ等とともに注目させてもいる。
 
 ある面を見させて人の意識の活性化を繰り返させている状況で問題を常にすり替える動きがあることも現実であり、意図的に意識を誘導するマスコミの情報操作の動きには特に警戒すべきだろう。
 
 そもそも、意識誘導の目的のため、TVなどでクイズ形式の答えが限定的な問題を繰り返して頭に受け付けるが如きものは、パブロフの犬の如き条件の反射的な動きをより誘導しやすくするモルモットとされているようなものだ。
 
 
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ECBチーフエコノミスト 「銀行の混乱収束」を理由とするなら追加利上げは必要


 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト
   レーン理事
は、独紙ツァイトとのインタビューで、最近の金融システム不安が引き続き抑制されていれば、ECBの基本シナリオの下では「こうした不安は収まる」と予想しており、そうなれば「追加利上げが必要になる」との考えを示した。

 さらに「金融へのストレスがゼロではないが、かなり限定的であると判明する場合でも金利を引き上げる必要がある」と続けたものの「しかし、金融へのストレスが強まるなら、何が適切かを見極める必要がある」と明らかにした。


  

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米史上初の大統領経験者の起訴によりトランプ氏関連のメディア株などが上昇

 米株式市場では31日、トランプ前大統領の起訴をきっかけに同氏に関連する銘柄が上昇した。
 トレーダーは今回の歴史的な出来事で保守系メディアへのアクセスが増えると見込んでいる。

 トランプ・メディアと合併する特別買収目的会社(SPAC)
   デジタル・ワールド・アクイジション
が一時11%上昇した。
 
 2020年大統領選でトランプ陣営のキャンペーンを手掛けたソフトウエア企業ファンウェアは一時5.6%高、ピーター・ティール
氏が支援する保守系動画プラットフォームのランブルは11%急伸した。

 トランプ氏は30日に米大統領経験者として初めて起訴された。
 同氏の弁護士によると、4月4日にも法廷に召喚される見通しだ。

 トランプ氏は起訴される前から「政治的魔女狩り」と支持者らに訴えており、支持者の結束を促すためトランプ・メディア所有のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を使っていた。

 ニューヨーク州マンハッタン地区の検事事務所は、罪状認否手続きを調整するためトランプ氏の弁護士と連絡を取り合っているという。
 
 トランプ氏の弁護士、ジョー・タコピナ氏は、トランプ氏がニューヨーク当局に出頭する予定であることは認めた。
 
 また、具体的な罪状について聞かされておらず、罪状認否まで伏せられるとみていると続けた。
  
 
ひとこと
 自己統制がとてていない最悪の大統領のひとりであり、勝手な思い上がりで暴走した政治家の成れの果てにも見える。
 
    
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