JPモルガン・チェースとシティグループ、ウェルズ・ファーゴの米銀行大手3行は、小規模行を先月破綻に追い込んだ金利の上昇から想定外の恩恵を受けた。
14日に1−3月(第1四半期)決算を発表した3行はいずれも、3月に破綻した
シリコンバレー銀行(SVB)
と、地銀の顧客が保険対象外の預金をより安全な場所へ避難する動きにつながった、
政策金利の引き上げから恩恵を受ける方法を見いだしている。
高利回り商品を求めて預金者が広範に動くとアナリストは予測していた。
この予測に反し安全な場所へ避難する動きにつながった。
ウェルズ・ファーゴでは純金利収入が同45%増、シティでは同23%増えた。
シティの債券・通貨・商品のトレーディング収入は予想外に4%増加した。
シティのマーク・メーソンCFOは10日の電話会議で、最近の金融業界の混乱の中で、企業や中規模事業者からの資金流入には「かなりの粘りがある」と述べた。
ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、地域金融機関を巡る懸念がくすぶる中で、銀行からの預金流出は続くとの見方を示した。
また、「ますます多くの預金が流出しており、ETF(上場投資信託)やあらゆる形態のキャッシュ、MMFに流れている」と指摘したうえ「この種の混乱は、われわれにより多くの機会をもたらすことになる」と続けた。
大手行は、MMFのような代替資産への預金流出を防ぐために、少し高めの利息を支払う必要があるため、こうした圧力が高まると、銀行は利益を削ることになる。
posted by manekineco at 07:21|
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