S&P500種株価指数の予想変動を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は「恐怖指数」の異名がついており、市場のセンチメントを計り知る上でこれまである程度は信頼されていた。
ただ、S&P500種株価指数の予想変動を示すVIXが約1カ月前の銀行危機の可能性に身構えるウォール街が注目していたが、あまり動かず日中ベースのピークにおいても、1年前に何度も達したレベルに近づきさえしていなかった。
「恐怖指数」の異名がついたVIXは、市場のセンチメントを計り知る上で信頼されていたものの、今回の動きには精彩を欠いていた。
銀行不安に対するトレーダーのヘッジは売買のいずれの方向であっても、期間24時間未満という超短期の株式オプション取引「ゼロDTE(ゼロ・デー・トゥー・エクスピレーション)」に積み上がっている。
VIXでは期間23ー37日のデリバティブを用いて計算される。
このため、超短期のセンチメントを反映するのは難しい。
短期で変動するゼロDTEの時代には新しい恐怖指数がウォール街で必要とされ得ることになり、VIXの期間1日バージョンが登場する下地ができた。
昨年5月、CBOEが火曜と木曜に期限が来るデリバティブ商品を加え、全ての平日で取引できるようにしてから、ゼロDTEの人気が急上昇した。
VIXを算出するシカゴの取引所、CBOEグローバル・マーケッツは、VIXの期間1日バージョンをローンチする計画を明らかにした。
同社ウェブサイトに掲載された文書によると、CBOEの1日ボラティリティー指数(コード:VIX1D)は24日に導入される予定。
ゼロDTEオプションに潜むセンチメントを新指数がつかみ取ることができれば、幅広い投資家やトレーダーにとって重要な進展となり得るが信頼性が蓄積できるかどうかだ。
posted by manekineco at 06:40|
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