第一生命保険の堀川耕平運用企画部長が25日の記者説明会で、2023年度の運用計画について、日本銀行がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を上半期に解除あるいは上限を引き上げると予想した上で、金利上昇は一時的なものにとどまるとみて、円債への投資は平準的に行っていく方針を明らかにした。
堀川氏は「恐らくYCCは上半期に解除ないし上限が引き上げられ、一時的に金利に上昇圧力がかかるが、あくまで一時的とみている」と述べた。10年金利の水準は7−9月に0.7%へ上昇後、下半期は0.6%と想定。超長期金利も足元の水準から「それほど大きく変わらない」と予想するとした。
また、物価目標2%の達成にはまだ距離があり、金融緩和は引き続き維持されるとの認識にある。
また、物価目標2%の達成にはまだ距離があり、金融緩和は引き続き維持されるとの認識にある。
円債への投資について、堀川氏は「超長期債を中心に残高を増加させていく」と表明した。
金利リスクの削減が目的であり、YCC変更のタイミングにかかわらず、「基本的には粛々と平準的に積んでいきたい」と述べた。
また、年度を通して「過去とさほど変わらないペースで積んでいく」と続けた。
金利リスクの削減が目的であり、YCC変更のタイミングにかかわらず、「基本的には粛々と平準的に積んでいきたい」と述べた。
また、年度を通して「過去とさほど変わらないペースで積んでいく」と続けた。
22年度に3兆円規模の大きな額を削減したというヘッジ付き外債は「ヘッジコストの高止まりが続くとみており、23年度も削減ペースは落とすが、減らしていく」と説明したが、残高をゼロにまで持っていくことはないとした。