2023年05月02日

バークシャーのマンガー氏が銀行の商業用不動産融資の問題を警告(FT)

  
 米国投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの
   チャーリー・マンガー副会長
は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで、米国の金融機関は不良債権を抱え込んでおり、米商業用不動産市場でこの先困難が待ち受けていることを示唆していると語った。

 バークシャーでは歴史的に、混乱時に米銀行業界を支援してきた。

 ただ、シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの破綻後は様子見姿勢を続けている。

 理由の一つは、銀行が保有する商業用不動産融資の大規模ポートフォリオに潜むリスクだと説明した。

 また、「多くの不動産はもはやあまり良い状態にはない」と続けた。


 「オフィスビルもショッピングセンターも、他のさまざまな不動産を見ても、問題を抱えたものが多い。極めて痛々しい状況だ」指摘した。

 さらに「米国のあらゆる銀行は現在、不動産融資に対して半年前よりもずっと姿勢を厳しくしている」と付け加えた。

 
ひとこと

 不況時に金融機関に対して融資のジャンプを協商した日本の政治家や官僚の姿勢はより多くの被害を生み出すもであった。
 事業を一旦精算し、再起を図る資金を食いつぶす経営者には致命傷となった徳政令は不要だ。


    
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年内に成長が減速しインフレが緩やかになると考えられるが、米連邦準備制度は辛抱強くインフレと闘う見込みだ

   
 ウエスタン・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー
   ボニー・ウォントラクール氏
は米国金融当局の姿勢転換を予想しないと顧客向けリポートで明らかにした。
 
 また、「当社は確かに、年内に成長が減速しインフレが緩やかになると考えているが、米連邦準備制度は辛抱強くインフレと闘うだろうとなお予想している」と明らかにした。

   
ひとこと

 インフレの元凶のひとつはロシアのウクライナ侵攻にともなう経済制裁などが背景にあり、ロシア国内の政治情勢の突然の変化が起きれば全く異なった経済環境が突然出来ることに注意した対応が必要になる。



    
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大手金融機関が、債券市場のボラティリティーを踏まえ別の分散投資を模索

  
 債券市場のボラティリティーは今年、10年余りで最高の水準にある。
 株式6割・債券4割の伝統的60・40投資戦略を再び脅かしてきた。

 60・40ポートフォリオは数十年にわたり信頼されてきた。
 昨年は2008年以降で最悪のパフォーマンスとなった。
 
 今年はそこまで悪くなる可能性は低いものの、複数の大手金融機関が、債券市場のボラティリティーを踏まえ別の分散投資を模索することを投資家に提案している。

 
 米国債の予想変動率に連動するICE・BofA・MOVE指数は3月半ばの15年ぶり高水準から40%近く低下したものの再び上昇し始めている。
 
 一方で、株式市場ボラティリティーの指標であるVIX指数は1年ぶり低水準を維持している。
 
 パイパー・サンドラーでグローバル資産配分を統括し、米連邦準備制度のエコノミスト時代にデリバティブ(金融派生商品)に基づくモデルの設計に携わった
   ベンソン・ダーラム氏
は顧客向けリポートで「際立つのは予想の幅の広さだ」と述べ「強調すべきは、どちらの方向にせよ市場が全く確信を欠いている点だ」と続けた。


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金がデフェンシブなポートフォリオに有用だとの見方


 ニュートン・インベストメント・マネジメントの実質リターン戦略投資専門家
   キャサリン・ドイル氏
はメディアとのインタビューで「安定部分で国債に頼り過ぎないように分散化を図っている。最近の債券のボラティリティーは60・40ポートフォリオの魅力を低下させた」と語った。
  
 60・40の株式部分はキャピタルゲインを狙ったもので、債券部分は株式のリスクに対するヘッジとなることが意図されている。

 この戦略が機能するためには株式と債券の間に
   負の相関
があり債券のボラティリティーは少なくとも株式よりは低いことが望ましいものの、この条件の両方が現在は揺らいでいる状況にある。

 複数の米銀破綻を受けた3月の債券市場の大きな動きはやや落ち着いたもが、この先に波乱を呼び戻す不確定要素は多い。
 インフレ高止まりは各国・地域中銀が期待ほど早く利上げを停止できないことを意味しておりリセッション(景気後退)と一段の企業破綻のリスクを高める。

 また、現在の経済環境では金がヘッジとして頼りになると考えると述べた。

  

ひとこと

 低ボラティリティーの金がデフェンシブなポートフォリオに有用だとの見方から金が買われる環境が広がっているものの天井の高さが気になるところだ。


    
posted by manekineco at 05:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オプション市場の取引から「米利下げ予想のトレーダー」らが以前ほどの確信がないことを示唆


 4カ月連続で、ウォール街は米連邦準備制度と度胸比べをしている動きが見られた。
 米国金融当局者が近い将来の利下げはないと繰り返しており、一方では、先物トレーダーらは利下げに賭け続けた。

 米金融政策の道筋について幅広い予想が示されており統一的な流れにはなく、複雑な動きで変化しやすいとも言える。
 
 成長失速で当局が姿勢を転換すると考える勢力もあれば、高インフレが続く中で一段の利上げに備えるポジションも続いている。

 オプション市場の動向からは、最も可能性が高いのは米金利が今週の利上げ後の水準で2023年を終えるというシナリオが形成されつつある。
 これは米連邦公開市場委員会(FOMC)当局者の金利見通しに一致するものだ。

 こうした取引の状況ははるかに複雑であり、取引の幅の広さは、経済の中で逆行する流れが、利上げサイクルが終わりに近づく中で米金融当局の動きを予測するのを困難にしている。
 
 アナリストは5月3日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の言葉に注目することになる。

 一部の市場参加者は米利上げのスピードと幅の大きさがリセッション(景気後退)を引き起こし、数カ月内に当局に緩和姿勢に転じることを迫ると予想しており、市場の合意形成にはまだまだ時間がかかるかもしれない。

 一方で、当局者発言をその言葉通りに受け取りインフレ率が2%の目標に向かうまで金利が高止まりすると考える投資家も存在している。

 全体として、債券と金利先物市場は米連邦準備制度が深刻なリセッションを想定してはいないことを示唆する。

 2年物米国債利回りはシリコンバレー銀行(SVB)破綻後に銀行危機懸念から急低下した。
 その後は、救済策なども奏功して現在は4%付近と昨年9月とほぼ同水準になっている。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は5月3日に0.25ポイントの利上げでFF金利の誘導目標を5−5.25%にすると見込まれている。
 当局者は以前の見通しで、この水準を年末まで維持すると示唆した。

 一方で、先物市場は12月までに4.5%の金利を予想している。
 
 
ひとこと
 
 金融市場の動きはロシアのウクライナ侵攻や中国の習近平政権の台湾への軍事侵攻懸念などの影響を受けやすい環境が作られている。
 新型コロナ感染拡大に伴うワクチン対応で莫大な資金が国際資本の傘下にある欧米の医薬品メーカーの懐に流れ込んだ。
 
 今だ、日本国民の世論をワクチン行政を継続させ国民の健康よりも海外勢力への忖度を維持し続ける姿勢は軍産複合体制の米国のバカ高い武器を国産化して安価に量的に揃える選択すらしないまま買い続けることを国是のごとく実施し、政権を維持する政府の姿勢は国益に沿っていない状況だ。
 ただ、野党は更に悪く、中国やロシアなどの影響下にある政治家が主導している譲許王に変化しやすい体質があるため政権交代するリスクは末期的でしかない。


posted by manekineco at 04:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする