2023年05月03日

市場の与信が縮小する兆し

   ジャック・マッキンタイア氏
は顧客向けリポートで「市場は与信のタイト化に感づき始めている」と指摘した。
 また、「与信のタイト化はどのような形であれ、金融引き締めの遅行効果と同時に打撃を与える」と続けた。

 6カ月物の米財務省短期証券(TB)レートが5%を突破している。
 イエレン財務長官が連邦債務を上限未満に維持するための特別会計措置について、早ければ6月初旬に使い切る可能性があると指摘したことに反応した動きが出ている。
 

 
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同じ轍にハマりそうだ


 オアンダのシニアマーケットアナリスト
   エド・モヤ氏
は顧客向けリポートでNY株式市場での急落に対して「銀行業界の混乱は当面続きそうだとの見方から、急速に売りが広がった」と分析した。
 また、「地銀を巡る根強い疑念やリセッションの確率上昇、米国が6月にデフォルトに陥るリスクの高まりに注目が集まっており、リスク選好が広がる状況では全くなかった」と続けた。

 こうした要素は全て、FOMCの今後の動きに対する投資家の不安感を強めるばかりだ。

  
ひとこと

 リーマンショックに至る数年間の金融派生商品が次から次に信頼性が崩れていった流れに始まりに似ている状況。
  

   
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NY株等が大幅安、地銀急落で懸念再燃


 米国株式市場では2日、地銀株が売り込まれ、金融銘柄が重しとなった。
 金融安定を巡る懸念が再燃、他の銘柄も幅広く売られ、安全資産への逃避の動きが加速した。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定をあす3日に控える中、地銀のパックウェスト・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコープは共に急落した。
 パックウェストは27%超値下がり、ウェスタン・アライアンスも15%を超える下げとなった。

 銀行破綻に起因した金融ストレスに加え、当局は根強いインフレと経済減速を示すデータとの間で身動きが取れない。
 
 この日発表された3月の労働省雇用動態調査(JOLTS)によれば、求人件数は市場の予想以上に減少した。
 さらに、米債務上限の議論を巡る懸念も強まっている。

 スワップ市場では、3日のFOMC政策決定についてはなお0.25ポイントの利上げが織り込まれている。
 ただ、その後の追加利上げについては織り込み具合が後退した一方で、年内の利下げに対する織り込みは強まっている。

 ファースト・リパブリック・バンクが買収されたことで前日はウォール街に安堵感が広がっていたものの持続しなかった。

株式終値前営業日比変化率
 S&P500種株価指数4119.58-48.29-1.16%
 ダウ工業株30種平均33684.53-367.17-1.08%
 ナスダック総合指数12080.51-132.09-1.08%
  

   
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ウォーレン議員らが書簡で「パウエルFRB議長は利上げ休止を」との訴え


 米議員グループは最近の銀行混乱を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に利上げを見送るよう求めた。

 議員らは「シリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー・バンクの破綻、それに続く最近の銀行システムの混乱、および米金融当局が先に実施した利上げの遅行効果により、米経済は同当局の過剰反応に対してさらに一層脆弱になっている」と1日付の書簡に記した。

 この書簡にはウォーレン、サンダース両上院議員らが署名している。
 

 
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NY原油先物は急落


 ニューヨーク原油先物相場は薄商いに伴い、暗い内容となった米国や中国の経済指標の影響が増幅されて続落し、ほぼ4カ月ぶりの大幅安となった。

 米雇用市場や中国の製造業に関する低調なデータが重しとなった。
 前日はアジアの一部市場や英国が休場となる中、米国での出来高は昨年12月以来の低水準となっていた。
 

 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はバレル当たり72ドルを割り込んだ。
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前日比4ドル(5.3%)安の1バレル=71.66ドルで終了した。
 下落率は1月4日以降で最大だった。

 ロンドンICEの北海ブレント7月限は3.99ドル安い75.32ドルまで売られた。
  

 
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安全な逃避先とされる金が買われ反発


 ニューヨーク金相場は米債務上限を巡る懸念が強まっているほか、雇用関連指標で労働需要の軟化が示唆されたことから、安全な逃避先とされる金が買われ反発した。
 スポット相場は1カ月ぶりの大幅高となった。

 3月の米求人件数は予想以上に減少し、ほぼ2年ぶりの低水準となった。
 重要な中銀会合が控えており、米債務上限を巡る対立で時間的な猶予がなくなりつつある中、リスクに満ちた局面に入っており、金の魅力が高まっている。

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は
   1オンス=2023.30ドル
と前日比31.10ドル(1.6%)高で引けた。
 スポット価格は一時1.9%高と、日中ベースでは4月4日以来の大幅上昇となった。


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原油取引 現物市場で需給引き締まりの兆候がある程度必要


 英国の大手金融グループのスタンダードチャータードのアナリスト
   エミリー・アシュフォード氏
は顧客向けリポートで原油市場の急落に対し「一段と前向きあるいはコミットしたトレーディング活動が見られるには、現物市場で需給引き締まりの兆候がある程度必要になる」と指摘した。


   
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米国デフォルトで利益が2400%と、あり得なかった観測のCDS取引が活発化


 ウォール街では、かつてあり得ないとされていた米政府がデフォルト(債務不履行)に陥るという観測に賭ける人が増えている。

 米国財務省の資金が枯渇するにはまだ数カ月あるというのが大方の予想だ。
 こうした経済環境の中、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の取引は増えている。
 
 米政府が支払いを履行できない場合に投資利益が出る取引は、年初のおよそ8倍に膨らんだ。

 ただ、こうした現象は初めてのことではない。
 2011年と13年、程度は低いが21年にも見られた減少だが今回は様相が多少異なる。

 まず支払いが履行されない確率は、これまでより高い。

 米国の首都ワシントンで政治の二極化が極度に進んでおり、共和党と民主党が妥結して債務上限を引き上げ、危機回避に間に合うという保証は大統領選挙を最優先するためか、どこにもない。

 さらに、今回は投機に有利な要素も加わっている。長期の米国債価格が底値水準にあることで、実際にデフォルトとなった場合に受け取る利益が押し上げられる可能性がある。
 
 一連の急激な利上げの結果、一部の米国債価格は額面1ドルに対して60セントを割り込んで取引されており、受取額は2400%を超える可能性もある。

 このことは市場に関する重要な点を強調している。CDS取引は増えたとはいえ、依然として流動性が低い(米証券保管振替機構のデータによれば、想定元本は3月末時点でわずか50億ドルと、米国債市場全体に比べれば微々たる規模でしかない)。
 
 しかも、CDSの決済には特殊なプロセスが伴うことから、本当に米国がデフォルトとなっても実際に決済されるという保証はないため悪魔の選択にもなりかねない。


ひとこと
 
 机上の計算であり、実際には着地点が不明となり、米国政権に忖度し続けてきた日本の正解が影響を受けるのは必至だ。
 

    
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博打市場化する兆しか?

 ウォール街では、かつてあり得ないとされていた米政府がデフォルト(債務不履行)に陥るという観測に賭ける人が増え博打化している。
 一般的には米財務省の資金が枯渇するにはまだ数カ月あるというのが大方の予想にある。
 しかし、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の市場取引が増えている。
 ここでは米政府が支払いを履行できない場合に投資利益が出る取引が、年初のおよそ8倍に膨らんだ。
 
 10年前、「ロンドンの鯨(くじら)」の異名をとったJPモルガン・チェースの
   デリバティブトレーダーの動き
を指摘したヘッジファンド運営会社サバ・キャピタル・マネジメントの創業者
   ボアズ・ワインスタイン
はメディアの取材で「問題が解決されない確率は、ワシントンでは30%程度、ウォール街ではゼロから5%程度とみられているようだ」と述べた。

 同氏は今週、ツイッターへの投稿で、米デフォルトに賭けるCDS取引に「関心があった」が、投資に見合う十分な規模を確立できなかったと明らかにした。
   
  
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