スイス政府が仲介したUBSグループのクレディ・スイス・グループ買収で保有する証券が無価値になったとして、これまでの提訴に加え、さらに数百人の投資家がスイス当局を提訴した。
この提訴により、合計で約17億ドル(約2340億円)相当のクレディ・スイス債が無価値にされたと主張している。
この訴訟は法律事務所パラス・パートナーズが4月18日付けでスイスの裁判所に提起したもの。
パラスの創業者兼マネジングパートナー
ナターシャ・ハリソン氏
は発表文で、「これは手続きの乱用だ。AT1債保有者に不利益をもたらすUBSのクレディ・スイス買収を可能にするため、スイスは手続きを乱用すべきではない」と述べた。
スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)にはクレディ・スイスが発行したその他ティア1債(AT1債)の価値をゼロにするよう命じる権限はなかったと断じたうえ、原告全員に全額の弁済を求めた。
この原告には90の機関投資家と資産運用者のほか、700の個人投資家とファミリーオフィスが名を連ねており、請求額はそれぞれ13億5000万ドルと約3億ドルだという。
この提訴で、無価値とされたクレディ・スイスのAT1債総額170億ドルのうち3分の1以上の投資家がこれまでに訴えに踏み切ったことになる。
また、法律事務所クイン・エマニュエルも先月、約45億ドル相当のAT1債を保有していたと主張する400余りの機関投資家の代理人としてスイスの裁判所に提訴している。
このほか少なくとも2件の訴訟が提起されている。
ひとこと
日本で販売されたクレディ・スイスのAT1債に関する情報は日本の公営放送を始めとしたメディアの取材能力の低さから見れば当然だか全く国民に情報が伝えられていない。
お粗末至極で放送法により収益源が維持されている公共放送の傲慢な姿勢の一端で受信料という利権確保に邁進する奢った姿ばかりが目に付き肝心な報道が出来ていない実態ばかりが目につくものだ。
posted by manekineco at 06:32|
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