米連邦預金保険公社(FDIC)は11日、シリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの破綻で拠出を強いられた預金保険基金(DIF)の補充に関する新たな方針を発表した。
方針には大手行に数十億ドルの追加負担を求める内容となっている。
方針には大手行に数十億ドルの追加負担を求める内容となっている。
FDICは3月、SVBとシグネチャーの預金を全額保護するという異例の決断を下した。
FDICは両行の預金全額保護のためのDIFからの拠出は
約158億ドル(約2兆1200億円)
に上ったと推計している。
通常、保護対象となる預金の上限は口座当たり25万ドルだ。
FDICは両行の預金全額保護のためのDIFからの拠出は
約158億ドル(約2兆1200億円)
に上ったと推計している。
通常、保護対象となる預金の上限は口座当たり25万ドルだ。
なお、DIFを補充するための
追加保険料(特別賦課金)
に関する今回の計画には理事会での採決が必要で、最終案がまとまるまで今後数カ月の間に修正が加えられる可能性がある。
追加保険料(特別賦課金)
に関する今回の計画には理事会での採決が必要で、最終案がまとまるまで今後数カ月の間に修正が加えられる可能性がある。
FDICは、大手行の負担が増えることを明確にしており、この日示された方針では、資産額が500億ドル超の金融機関は特別賦課金全体の95%を支払うことになる。
一方、資産額が50億ドル未満の機関については追加支払いの必要がない。
一方、資産額が50億ドル未満の機関については追加支払いの必要がない。
特別賦課金の支払いは2024年からで、四半期ごと8回に分けて行うことができる。
FDICは、米国内の113の銀行に支払い義務が生じるとみている。
FDICは、米国内の113の銀行に支払い義務が生じるとみている。