2023年05月17日

JPモルガンのダイモン氏が苦しい地銀をこれ以上買収する公算小さい


 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は現在の銀行業界混乱で苦境に陥っている米国の地銀を同社がこれ以上買収する可能性は低いと語った。

 ダイモン氏は16日に開かれた年次総会で株主からの質問に答え、地銀業界が「安定を取り戻す」と期待していると続けた。

 JPモルガンは今月、公的管理下に置かれた
   ファースト・リパブリック・バンク
を買収した。
 ファースト・リパブリックは破綻した銀行の規模としては米国史上2番目に大きく、米地銀の破綻は今年4行目だった。

 米国主要銀行のCEOとして金融危機から唯一、指揮を執り続けるダイモン氏は先週、「銀行危機を終わらせなくてはならない」と主張し、監督当局は「驚いてばかりという状況にならないよう」、小規模銀行の財務状況をもっと把握する必要があると指摘していた。

   
ひとこと
 
 護送船団方式で地銀の破綻を予防すべく合併救済してきた日本の金融政策だが、視点を変えれば無能な地銀経営者等に責任を取らせておらず、問題の先送りが続いたまま放置された状態であり、融資先に無能とも言える幹部行員が送り出され、コストカット思考で成果を上げているとの誤った経営手法が成果となり、経営資産を食いつぶし、インフレ対応が出来ない企業環境を作り出してしまった。
 
 そのため、過去と同じ経済環境の変化には無力で、経験則的な同じ回復ができないのも当然のことだ。
 
   
posted by manekineco at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オープンAIのアルトマン氏が議会証言で「AI巡る規制導入」を呼び掛け


 オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は16日、米国議会上院のプライバシー・テクノロジー・法律小委員会が開いた公聴会で証言し、人工知能(AI)に対する規制の必要性を訴えた。
 
 株式市場ではAI関連企業への資金が流入し急成長するAI技術を巡って、
   倫理面や法律面、安全保障面 など
で多くの問題が提起されている。

 アルトマン氏は、AIには人類が抱える大きな問題を解決する可能性があると指摘したもの、AIは予測不可能な方法で社会を変えるほど強力だと警告した。
 また、「そのリスクを軽減するためには政府による規制面での介入が不可欠になる」と続けた。

 その上で「私が最も恐れているのは、われわれテクノロジー産業が世界に大きな害をもたらすことだ」と指摘し、「この技術は間違った方向に進めば、かなり道を誤る恐れがある」と続けた。

 また、
AIツールがどう開発されるかではなく、どのように使われるかについての「精緻な規制」の導入を呼び掛けた。

 公聴会ではIBMで最高プライバシー責任者を務めるクリスティーナ・モンゴメリー氏も証言した。

 
ひとこと
 
 TVでは受け売りのマスコミ出身の経済評論家がしたり顔でAIや戦争など広い分野で情報を視聴者の刷り込む動きやクイズなど答えありきの単純で反射的な知識を与え続け、扇動をし続け社会を混乱化する下地を作り続けている「こさかしい問題」がある。
 
 
     
posted by manekineco at 06:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

米国のインフレ率は目標を依然「大きく上回っている」?


 米国ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は11日、ミシガン州マーケットで行われたイベントで、「インフレは低下してきているが、当局の2%目標をなお大きく上回っている」と指摘した。
 
 また、「全米レベルでは賃金の伸びが幾分軟化してきたが、強弱入り交じっているといった感が強い」と述べたうえ物価上昇圧力は依然として強過ぎるとの見解を示した。
 
 銀行セクターの緊張が米経済に及ぼす影響の見極めに当局者が努める中で、こうした発言を行った。

 カシュカリ氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で議決権を有する。

 カシュカリ氏は先月、シリコンバレー銀行(SVB)が3月に破綻した後、金融市場が落ち着きを取り戻しつつあるという「希望の兆し」はあると述べていた。
 
 ただ、これはファースト・リパブリック・バンクが管理下に置かれてJPモルガン・チェースに買収される前の発言であり、発言の流れが変わった。
 この買収後、地銀株は再び大幅に下落するなど不安定な値動きが続いているためだ。

  
  
posted by manekineco at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする