JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は現在の銀行業界混乱で苦境に陥っている米国の地銀を同社がこれ以上買収する可能性は低いと語った。
ダイモン氏は16日に開かれた年次総会で株主からの質問に答え、地銀業界が「安定を取り戻す」と期待していると続けた。
JPモルガンは今月、公的管理下に置かれた
ファースト・リパブリック・バンク
を買収した。
ファースト・リパブリックは破綻した銀行の規模としては米国史上2番目に大きく、米地銀の破綻は今年4行目だった。
ファースト・リパブリック・バンク
を買収した。
ファースト・リパブリックは破綻した銀行の規模としては米国史上2番目に大きく、米地銀の破綻は今年4行目だった。
米国主要銀行のCEOとして金融危機から唯一、指揮を執り続けるダイモン氏は先週、「銀行危機を終わらせなくてはならない」と主張し、監督当局は「驚いてばかりという状況にならないよう」、小規模銀行の財務状況をもっと把握する必要があると指摘していた。
ひとこと
護送船団方式で地銀の破綻を予防すべく合併救済してきた日本の金融政策だが、視点を変えれば無能な地銀経営者等に責任を取らせておらず、問題の先送りが続いたまま放置された状態であり、融資先に無能とも言える幹部行員が送り出され、コストカット思考で成果を上げているとの誤った経営手法が成果となり、経営資産を食いつぶし、インフレ対応が出来ない企業環境を作り出してしまった。
そのため、過去と同じ経済環境の変化には無力で、経験則的な同じ回復ができないのも当然のことだ。