クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場を監督する
クレジットデリバティブ決定委員会(CDDC)
は、クレディ・スイス・グループのCDSについて判断を下すよう新たな要請を受けた。
クレジットデリバティブ決定委員会(CDDC)
は、クレディ・スイス・グループのCDSについて判断を下すよう新たな要請を受けた。
CDDCがウェブサイトで今回の要請はUBSグループに買収されたクレディ・スイスの3月の状況が、「破綻による信用事由」に該当するかどうかの判断についてのものと発表した。
CDDCはこの要請を受け入れ、判断を議論するためロンドン時間19日午後2時(日本時間同日午後10時)に会合を開くと、別の発表文で説明した。
CDDCはこの要請を受け入れ、判断を議論するためロンドン時間19日午後2時(日本時間同日午後10時)に会合を開くと、別の発表文で説明した。
クレディ・スイスのCDSを巡ってCDDCに判断が求められたのは、この1週間で2件目となる。
1件目はクレディ・スイスのその他ティア1債(AT1債)が評価ゼロとされた決定は「政府介入による信用事由」に該当するかどうかの判断だった。
この要請に対してはCDDCは17日、信用事由に当たらず、支払いは発生しないとの判断を下していた。
1件目はクレディ・スイスのその他ティア1債(AT1債)が評価ゼロとされた決定は「政府介入による信用事由」に該当するかどうかの判断だった。
この要請に対してはCDDCは17日、信用事由に当たらず、支払いは発生しないとの判断を下していた。
この決定に当たりCDDCが示したのは、AT1債はCDSが保証する劣後債よりも弁済順位が低いとの見解だった。
ただ、破綻による信用事由が認められる場合は別の次元となり、優先債であれ劣後債であれ全てのクレディ・スイス債に関係するCDSについて支払いが発生することになる。
米国証券保管振替機構(DTCC)のデータによると、クレディ・スイスCDSの純想定元本は今月12日時点で合計17億4000万ドル(約2410億円)に上る。
ただ、破綻による信用事由が認められる場合は別の次元となり、優先債であれ劣後債であれ全てのクレディ・スイス債に関係するCDSについて支払いが発生することになる。
米国証券保管振替機構(DTCC)のデータによると、クレディ・スイスCDSの純想定元本は今月12日時点で合計17億4000万ドル(約2410億円)に上る。
フォーシックススリー・キャピタルやダイアミター・キャピタル・パートナーズなどのヘッジファンドでは、CDDCがCDS発動を認めると見込んおり、これまでクレディ・スイスが発行した他の劣後債のCDS購入を進めていた。
17日の判断を受けて、クレディ・スイスCDSは急低下したが、2度目の判断要請後にやや戻している。
17日の判断を受けて、クレディ・スイスCDSは急低下したが、2度目の判断要請後にやや戻している。
ひとこと
判断の基準を組み替えて有利な結果を導き出す流れのようだが、思惑通りになるかどうか…