2023年05月24日

LVMHやエルメスなどの高級品株が下落し信用価値で4兆円余りが吹き飛ぶ


 中国を中心とする世界的な需要拡大を背景に今年に入って急伸してきた高級ブランド品株も失速し売りが強まっている。
 株式市場では23日、高級品セクターから300億ドル(約4兆1600億円)余りが吹き飛んだ。

 フランスの高級品ブランド、エルメス・インターナショナルは6.5%下落した。
 また、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは5%安となった。
 
 「グッチ」などの高級ブランドを展開する仏ケリングは3%値下がりした。


 ここ1年で欧州市場における高級品株は、AI関連の話題性から買いが広がった米国の大手テクノロジー株のような存在で低金利の恩恵を受けた金余りから資金が集まった。

 いわば景気に変動よりも、費用が安い資金が話題性で集まり成長を維持した有力企業の集まりだ。

 そうした見方は今や弱まり、モルガン・スタンレーのアナリスト、エドワール・オーバン氏がパリで開いた高級品関連会議で発言したもので、出席者が米国での業績が「総体的により軟調」だと指摘したうえ「特に高級志向の消費者の弱さ」を反映していると続けた。

 LVMHとエルメスにパリでの会議についてコメントを求めたが、直ちには返答は得られなかった。
 
 
ひとこと
 
 国際資本が構築したブランド品は3社にほぼ集約されている。
 ダイヤモンドや金なども同じで彼らの手のひらの中で価値を作り続けてきたものばかりだ。
 
 低金利で安価に利用可能な資金を使って商品市場や株式市場などを流れ続けて、市場から利益を吸い上げるポンプの役目をしてきた国際資本であり、ワクチン開発企業や軍事産業などから環境保護、市民団体の活動などあらゆる分野で彼らの資金がながれ利権化している現実を伝えれないマスコミも同じ資金のツールとなっている。
 
 情報操作は何度も繰り返され、大きなリセッションが起きている。
 
 
    
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中国人民銀 金利は妥当な水準で維持するなど「適切」な金融政策を約束


 中国人民銀行(中央銀行)は15日、景気回復にさらなる支援が必要かどうかの議論が高まる中、経済における
   金融政策の全体的な規模を「適切」に維持
するとともに、金利を妥当な水準でとどめると表明した。

 人民銀は1−3月(第1四半期)金融政策報告の中で、インフレは「穏やか」で、今年下期に漸進的に上昇する可能性があると予想した上で、中国はデフレではないとの見解を示した。
  
   
人民銀は景気拡大、インフレ、広範な通貨の伸びの間で見られる格差は
   内需回復の遅れと支援策の影響
によるものだと指摘した。

 最近の経済データは中国の景気回復が一様でないことを示唆しており、景気回復の持続性が疑問視されている。
 弱さが続いている製造業に比べ、サービス業の回復は著しい。

 ただ、4月の消費者物価は前年比0.1%の上昇にとどまり、ファイナンス活動も低迷、輸入も落ち込んだことから需要に対する懸念が強まった。

   
   
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JPモルガンのコラノビッチ氏がリスク資産の保有を回避、株を減らして金と現金の保有が必要と呼び掛け


 米国大統領選挙への米国民主共和両党の思惑などもあり、連邦予算に対する妥協点について決着がつかないことから
   米債務上限交渉
やリセッションへのリスクが高まっている。
 
 米国大手金融機関でもあるJPモルガン・チェースのストラテジスト
   マルコ・コラノビッチ氏
が率いるチームは米顧客向けリポートで金融当局のタカ派姿勢などを理由に、株式の持ち高を減らして現金を堅持するよう顧客に呼び掛けている。

 ストラテジストチームは、株式と社債の配分を引き下げた。
 一方、現金保有比率を2ポイント高めたという。
 
 また、商品のポートフォリオでは、債務上限交渉に絡むヘッジと安全資産需要を理由にエネルギーから金に移した。
 同行ではディフェンシブなポジションを強化している。

 経済見通しが悪化した今年は姿勢を反転させた動きとなっており、昨年12月と1月、3月、さらに5月にJPモルガンはモデルとする株式配分を引き下げた。

 さらに、株式は債券市場や軟化する経済データ、債務上限のリスクから乖離している様子だとの見方を同行ストラテジストチームは示している。

 「年内の利下げを見込む金利市場、その利下げ可能性をリスクに対する好材料と解釈している株式市場、タカ派色を強める米金融当局の間になお隔たりがある。この隔たりは株式が犠牲になり埋まる公算が大きい。利下げはリスクオフを促すイベントが発生した場合にのみ起こる可能性が高く、金利が高止まりすれば株価評価や経済活動を圧迫するからだ」と続けた。

 また、リポートでは「米債務上限問題が早期に解決するとの期待が、地合いを幾分押し上げている」と指摘した上で「先週の反発にもかかわらず、リスク資産は今年のレンジを抜け出せず、むしろクレジットと商品は今年のレンジの下限で取引されている。株式は年初来高値付近にあるが、われわれのモデルポートフォリオは先月も損失を出し、過去4カ月で3回目のマイナスになった」と説明した。

 コラノビッチ氏は昨年の市場混乱の大半を通じて、ウォール街の著名強気派の1人であり続けた。

 
  
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