2023年09月08日

利益確保の売りが入り反落

 
 ニューヨーク原油先物相場は供給懸念で前日までに9営業日続伸し、相対力指数(RSI、期間14日)が買われ過ぎの領域に入っていたこともあり、利益確保の売りが入り反落した。

 前日までの相場上昇は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の主要メンバーであるサウジアラビアとロシアが供給削減を年末まで延長する方針を示したことが主な材料となっていた。

 原油先物相場にはドル高という逆風があり、ブルームバーグ・ドル・スポット指数ではこのままいけば、週間ベースで8週連続高となる状況だ。

 
 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は
   1バレル=86.87ドル
と前日比67セント(0.8%)安で終了した。
 北海ブレント11月限は68セント(0.8%)安の89.92ドルだった。


    
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債券投資に「もう少し肩入れを」


 米投資運用会社ブラックロックでグローバル債券担当の最高投資責任者(CIO)
   リック・リーダー氏
はブルームバーグテレビジョンで1日、米労働市場の冷え込みが利上げ打ち止め観測を後押しし、債券の妙味がここ数カ月で最も高くなっていると指摘した。

 米労働省が発表した8月の雇用統計では、雇用者数の伸びが加速した一方で賃金の伸びは減速、失業率は一連の利上げが始まる前月の2022年2月以来の高水準に跳ね上がった。

 「統計は労働力にタルクが生じている事実を示す新たなベンチマークに使えると思う」と話し、「しかもこれは、インフレ率が低下しているタイミングで起きている」と続けた。
 
 また、「連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めは終わったと考えて良いはずだ。この数カ月の状況に比べて、もう少し金利へのエクスポージャーに肩入れしても大丈夫だろう」と話した。


   
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NY金相場 小幅ながら3日続落

 
 ニューヨーク金先物相場は米雇用に関するデータが力強い数字となったのを受け、米金融当局が政策金利を高い水準で維持するとの見方が強まったため、小幅ながら3日続落して引けた。

 米国経済における労働市場は緩やかに軟化しつつあるが、景気を支える極めて重要な要素だ。

 オックスフォード・エコノミクスの
   ナンシー・バンデン・ホーテン氏
は顧客向けリポートで「この先の利上げを見送るためには、雇用の伸びがもっと緩やかになる必要がある」と指摘した。

 金利上昇は通常、金相場にとっては逆風となる傾向が強い。

 金スポット価格は8月、1オンス=1900ドルを割り込んで推移したこともあった。
 ただ、市場予想を下回る経済指標を受けて米利上げ休止の可能性が意識される中で持ち直しつつあった。

 
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は
   1942.50ドル
と1.70ドル(0.1%)安で終えた。


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ボストン地区連銀総裁 追加引き締めあり得る状況で、忍耐強さが必要?


 米国のボストン地区連銀のコリンズ総裁は6日、ボストンでのイベントで講演し、「政策サイクルのこの局面では、進路を維持する中、忍耐強さや総体的なデータ評価が求められる」と指摘し、「政策金利のピークに近い、もしくはそこに達しているかもしれないが、今後発表されるデータ次第では一段の引き締めが正当化される可能性がある」と続けた。

 金融政策当局者は次のステップを検討するために経済データを見極める中、忍耐強くあることが求められると話した。
  
 こうした発言は9月19−20日に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で同氏が金利据え置きを支持することを示唆している。

 フェデラルファンド(FF)金利先物市場で織り込まれている投資家の期待を反映する格好となる。
 
 なお、次回会合までには新たなインフレの数字など、経済指標がさらに公表される。

 米金融当局は「金利を景気抑制的な水準でしばらく維持する必要があるだろう」とも指摘した。
 需要は鈍化しつつあるが、引き続き供給を上回っており、物価圧力に拍車をかけていると説明した。

 その上で、コアインフレは「小幅」に減速しただけだとし、労働市場の需給バランスをさらに取り戻す必要があるとの考えを示した。

 なお、「期待の持てる進展はあるが、需要の強さが続いていることを踏まえれば、最近の改善をインフレが2%に戻る持続的な軌道にある証拠として捉えるのは時期尚早だというのが私の見解だ」と続けた。
 コリンズ総裁は今年のFOMCで議決権を有していない。

  

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米ドル指数は3日続伸

 
 米ドル指数は3日続伸し、今年の高値水準に近づいた。

 米国の失業保険申請件数が減少したほか、米労働生産性の統計で単位労働コストが速報値から上方修正され、米金融当局の景気抑制的な政策スタンスを支える格好となった。
 
 ただ、円も買われ、対ドルでは一時1ドル=147円05銭まで上昇した。


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米国市況 株式相場は下げが縮小、ディフェンシブ銘柄に買い


 米株式市場では 7日、S&P500種株価指数が下げ幅を縮小した。
 
 中国がアップルのスマートフォン「iPhone」の使用禁止拡大を計画していることを受けて、大手テクノロジー企業にどのような影響が及び得るのかについて懸念が広がったものの、優良株は買われた。

 公益やヘルスケアなどディフェンシブ銘柄が上昇する中、S&P500種は下げ幅を半分以上縮めた。
 ダウ工業株30種平均は小幅高となった。
 
 大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数はアンダーパフォームし、アップルはここ2営業日で約6.5%安と頭が重い。
 また、クアルコムやマイクロン・テクノロジーなどアップルのサプライヤーも売らるなど、小型株が売り圧力にさらされ、ラッセル2000指数は主要なテクニカル水準を割り込んだ。

 先週の新規失業保険申請件数は強い数字となり、米金融当局にとっては金利を高水準で維持する論拠が強まったため売りが広がっていた。


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