ロシアの軍事侵攻で領土が侵食され、ウクライナ軍による大規模反抗が続いているウクライナ東部ドネツク州コンスタンチノフカでは6日、ロシアによる地対空ミサイル「S-300」を使った無差別攻撃があり、日中の人出で混み合う商店街が被害を受け、子どもを含む17人が死亡、32人が負傷した。
また、南部クリビー・リフ中心部で7日、ロシア軍の攻撃があり、1人が死亡、73人が負傷した。
さらに、ロシア軍は、北東部スムイ州や南部オデーサ州でも大規模なドローン攻撃を仕掛けた。
こうした攻撃について、ウクライナ国防省情報総局の
スキビツキー副局長
は「エネルギーインフラに対するロシアの攻撃が9月下旬か10月上旬に開始される可能性がある」と指摘した。
ウクライナ軍が南部戦線でロシアの防衛線を突破したことで、今後の戦況に及ぼす影響が注目される。
ロシア軍が気温が低下する季節を利用し、インフラ攻撃でエネルギーの供給不安等を煽って厭戦気分を作り、戦意を低下させる戦術のひとつだ。
米国のシンクタンク・戦争研究所は7日、米国国防情報局の
モール分析ディレクター
が「ウクライナ軍が最初の防衛線を突破したことで、2023年末までに、残りのロシアの防御線を突破する現実的な可能性を得た」とを明らかにした。
また、同分析ディレクターは「ウクライナ軍は第3防衛線にも進出している」と続けた。
ウクライナ軍は南部ベルボベの西にあるロシア軍の対戦車塹壕と戦車等の移動を妨げる「竜の歯」を越えてきており、顕著な前進を見せている。
ウクライナ軍で南部作戦を指揮するタルナフスキー司令官は2日付の英日曜紙オブザーバー(電子版)で 「我々は今、第1防衛線と第2防衛線の間にいる」と語った。
ロシア軍が反転攻勢に備え、ロシア軍が同州に築いた主要な防衛線は3本ある。
地雷原や戦車の走行を阻む溝、障害物などから成る強固なラインだった。
9月1日にはマリャル国防次官が第1防衛線を複数地点で突破したと明らかにした。
ウクライナ側は8月末に第1防衛線の一端がある南部ザポロジエ州の集落ロボティネを奪還するなどウクライナ軍が同州でロシア軍の1番目の防衛線を複数地点で突破したことを明らかにした。
6月の大規模反転攻勢の開始から3カ月を迎え、これまで膠着状態にあった戦況が徐々に動き、ロシア軍の重要拠点である要衝トクマク攻略が視野に入った。
ロシア政府は極東ウラジオストクで4日間の日程で「東方経済フォーラム」を開催する席で、プーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記が12日にも会談を行う可能性が報じられている。
この会談により、金総書記の訪ロ実現により、ロシアが友好国との結束を誇示し、不足する武器の調達を図る狙いがあると見られる。
ただ、北朝鮮の建国75年の記念行事に出席するため、8〜10日に北朝鮮を訪問していた中国の
劉国中副首相
が北朝鮮の金正恩総書記と平壌で会談し、「食料や医療の分野」で北朝鮮を支援する考えを示した。
中朝間の貿易では新型コロナウイルス対策を理由にした国境封鎖を約3年7カ月ぶりに解除したばかりだ。
中国が北朝鮮を民生面で支えていく姿勢を示した。
北朝鮮側としては中国、ロシアとの連携を強めたい考えで、ロシアとは軍事面での協力を進め資金や技術の確保を目論んでいる。
しかし、中国政府としては核兵器の開発や運搬技術を北朝鮮が確保することは中国への攻撃も可能となることを意味している。
そのため、中国政府も北朝鮮の核兵器の性能向上を懸念しており、暴走を止めるべく食料等の支援を明らかにしたともいえる。
ロシアとの間では、北朝鮮がウクライナに侵攻したロシアに武器供与を行う可能性が懸念されている。
サリバン米大統領補佐官は5日、「北朝鮮がロシアに武器を提供すれば代償を払うことになる」と厳重に警告した。
posted by manekineco at 09:04|
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