米国債市場では前日のFOMCで金利をより高くより長く維持する方針が確認されたことを受け、米国債の売りが広がり、長期債利回りが大きく上昇した。
一方、短期債利回りは数年ぶりの高水準から押し戻された。
長短が逆転している2年債と10年債の利回り差は約67ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小した。
同スプレッドは景気見通しに対する信認の目安とされている。
10年物インフレ連動米国債(TIPS)の入札(150億ドル)では、最高落札利回りが2.094%と2009年以来の高水準となった。
FOMCが政策金利を来年に入っても高水準に維持する公算が大きいことを示唆した。
これを受け、債券トレーダーらは米国債利回りの上昇が続くとの見方を強めている。
これを受け、債券トレーダーらは米国債利回りの上昇が続くとの見方を強めている。
FOMCの20日の政策決定後に実施されたブルームバーグ「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」調査では、2年債利回りがまだピークに達していないと答えたのは回答者172人の58%に上り、10年債利回りが4.5%超に上昇するとの見方が大勢という。