米国大手金融機関のJPモルガン・チェースは、7−9月(第3四半期)の純金利収入が過去最高となった。
金利上昇とファースト・リパブリック・バンク買収が寄与したためだ。
同行は通期の純金利収入見通しを上方修正した。
金利上昇とファースト・リパブリック・バンク買収が寄与したためだ。
同行は通期の純金利収入見通しを上方修正した。
13日の決算発表によると、第3四半期の純金利収入は
229億ドル(約3兆4300億円)
となり、アナリスト予想を上回った。
なお、通期の同収入は885億ドルを見込んでいる。
229億ドル(約3兆4300億円)
となり、アナリスト予想を上回った。
なお、通期の同収入は885億ドルを見込んでいる。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は発表文で「これらの結果は、予想以上の純金利収入と通常よりも低かった信用コストの結果であり、いずれも時間の経過とともに正常化するだろう」と説明した。
また、ウクライナと中東での戦争が広範囲に影響を及ぼす可能性を警告し、「この数十年で世界は最も危険な時期かもしれない」と指摘した。
また、ウクライナと中東での戦争が広範囲に影響を及ぼす可能性を警告し、「この数十年で世界は最も危険な時期かもしれない」と指摘した。
大手米国金融機関の決算は、米国の消費者と企業がどのような状況にあるかを示すシグナルのひとつとなる。
JPモルガンの決算からはまた、5月に政府主導の入札で買収したファースト・リパブリックとの統合をどのように進めているかも推測できる。
ダイモン氏は8月に、統合プロセスは「極めてうまくいっている」とし、ファースト・リパブリックの破綻につながった地方銀行の混乱は「ひとまず終わった」と述べていた。
今回の決算報告によると、第3四半期純利益のうちファースト・リパブリックに帰属するのは11億ドルだった。
JPモルガンの決算からはまた、5月に政府主導の入札で買収したファースト・リパブリックとの統合をどのように進めているかも推測できる。
ダイモン氏は8月に、統合プロセスは「極めてうまくいっている」とし、ファースト・リパブリックの破綻につながった地方銀行の混乱は「ひとまず終わった」と述べていた。
今回の決算報告によると、第3四半期純利益のうちファースト・リパブリックに帰属するのは11億ドルだった。
JPモルガンのローン残高は前年同期比18%増。預金は1%減だった。
同行は純額で15億ドルの貸し倒れ償却を計上し、クレジットカードローンが貸し倒れ増加の理由だったと説明した。
ダイモン氏は先月、カードローンの損失増はここ数年の例外的な低水準からの「正常化」だとし、同行は「クレジットで稼ぎ過ぎ」ていると述べていた。
貸倒引当金はアナリストが積み増しを予想していたのに反し、1億1300万ドル減少した。
ダイモン氏は先月、カードローンの損失増はここ数年の例外的な低水準からの「正常化」だとし、同行は「クレジットで稼ぎ過ぎ」ていると述べていた。
貸倒引当金はアナリストが積み増しを予想していたのに反し、1億1300万ドル減少した。
市場事業の収益は株式トレーディング収入が10%減少したため、前年同期から減少した。
ただ、債券トレーディング収入はアナリストが若干の減少を予想していたのに対し、予想外の1%増となった。
ただ、債券トレーディング収入はアナリストが若干の減少を予想していたのに対し、予想外の1%増となった。
証券投資の純損失6億6900万ドルと法務費用6億6500万ドルも計上した。
通期の費用見通しは約840億ドルと、従来の約845億ドルから下方修正した。