リセッション懸念が再燃することを警戒

　
　ＪＰモルガン・チェースのストラテジスト
　　　ミスラブ・マテイカ氏
は、シティグループの業績修正指数で、決算シーズンを前に４週連続で下方修正が上方修正を上回った状況が今後も続くと予想している。

　また、「最近は米国とユーロ圏で１株利益見通し修正のトレンドが再び悪化しているようだ。この下向きトレンドは続くと思われる」とした。
　
　弱気な見方は、13日にＪＰモルガンを含む大手銀行の発表で幕を開けた決算シーズン前の楽観的な論調と対照的な流れだ。

　今後の決算で、金利上昇や消費者需要の鈍化といった逆風に企業がどう対処してきたかがさらに明らかになる。

　「より高くより長く」の米政策金利見通しは今月、市場を不安に陥れ、米10年債利回りは過去10年余りで最高水準に上昇した。

　投資家は、米連邦準備制度が引き締め政策を続け、中東の紛争によって強まっているリセッション懸念が再燃することを警戒している。