2024年08月14日

8月末に米株市場への押し目買いという短い好機が到来

   スコット・ルブナー氏
は12日の顧客向けリポートで米株式市場には8月末に押し目買いの短い好機が訪れると予想する。
 システマティックファンドからの売り圧力が和らぎ、企業の自社株買いが活発になるためだと、グローバルマーケッツ部門マネジングディレクター兼タクティカルスペシャリストの同氏は説明した。

 「8月はこれが最後の弱気コールだ。8月としては最悪の株式需給ミスマッチは終わりつつある」とルブナー氏は指摘。株式に対しては8月30日に戦術的強気に転じると記した。

 同氏は6月下旬の時点で、米株のエクスポージャーを減らすよう助言し、7月4日の独立記念後に起こり得る「メルトアップ最終段階」が同月17日まで続く可能性を指摘していた。
 S&P500種株価指数は実際、同月16日に過去最高値で引けた後、そこからは約6%下げている。

 ゴールドマンによれば、市場のシグナルやボラティリティーパターンに従うシステマティックファンドは、この1カ月で1090億ドル(約16兆1100億円)相当の世界株式先物を手放した。

 売り圧力は向こう7日間続くだろうが、「市場テクニカルの最悪期は過ぎたことを示す十分な証拠とポジショニングの後退が見られる」という。

 ポジショニングは「非常にクリーンな状態になって」、9月の上昇局円をスタートできるだろうと述べた。9月前半は「押し目で買いを入れる」考えで、「危険が去ったと判断すれば追って知らせる」と続けた。

 株価反発を予想するもう一つの理由として、「8−9月は企業の自社株買いが歴史的に強くなり」、11−12月に次いで活発になることを挙げた。

 9月はある時点を過ぎると見通しが悪化すると、ルブナー氏は警告。同月後半は株式市場にとって年間最悪の2週間だからだという。

 そこから先の市場は第4四半期に入るまで、そして11月の選挙結果が出るまで「明確なトレンドライン上昇はないだろう」と述べた。
   
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消費者ローンに大きな賭け プライベートクレジットが危険領域に入った

 プライベートクレジット会社は当初、利益が大きい銀行業界の法人向け融資業務に照準を定めていたが、消費者向けローン業務でもシェアを獲得しつつある。
 好調のプライベートクレジット業界にとって差し迫った問題は、今回の攻勢のタイミングが悪かったかどうかだ。

 フォートレス・インベストメント・グループKKRカーライル・グループなどはいずれもここ1年に、欧米で
   消費者ローン債権
を急ピッチで取得しているものの、一部の先進国では失業率が予想外に上昇している。
 このため、この賭けは数カ月前よりもリスクが高くなっているように見える。

 プライベートクレジットはここ10年間で、伝統的にウォール街の金融機関が提供してきた法人向け融資の多くを獲得することで、一躍脚光を浴びた。
 しかし、その成功は多くの新規参入を招き、新たな競争によってかつて高かったリターンが押し下げられている。
 その結果、各社は多額の顧客資金を有効に活用するため、新たな分野を開拓している。
 
 フォートレスは今夏、英国の歯科治療関連ローン会社に7億5000万ポンド(約1410億円)を提供することで合意した。

 KKRは昨年、ペイパル・ホールディングスの後払い決済サービス「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」の融資債権を最大400億ユーロ(約6兆4500億円)取得することで合意した。
 また、ブルー・アウル・キャピタルなどのライバル企業は、買収を通じて消費者向け金融への進出を図っている。

 これらの会社のファンドマネジャーは、比較的質の高い消費者向け融資にしか関心がないと説明しているものの、一部のマネジャーは、投資先を決める際には、経済的な苦境にある借り手へのエクスポージャーに警戒する必要があることを認めている。

 経済情勢が一段と厳しくなると、人々は借り入れを増やす必要に迫られる。
 これは資金潤沢なプライベートクレジットファンドにとっては好機であるものの、借り手にとっては債務返済が一段と困難になることを意味する。
 

 銀行が業務縮小する中、多角化を目指すプライベートクレジットファンドにとって、経済的に苦しい欧米人が抱えるローン債権が、最新の人気の的となっている。

   
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イランによるイスラエル攻撃の可能性一段と高まったと米国が認識

 米国はイランによるイスラエル攻撃の可能性がさらに高まっており、週内にも実行される恐れがあるとみていると複数の米当局者が述べた。
 米国の同盟国の指導者らが全面戦争の回避に努める中、米国防総省は中東への軍の展開を強化している。

 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は12日、記者団に対し、米国と同盟国は「重大な攻撃の可能性に備えなければならない」と発言した。
 イランとその代理勢力による「攻撃の可能性がますます高まっている」とイスラエルはみており、「われわれもその懸念を共有している」と続けた。

 カービー氏の発言は、攻撃がいつ起きてもおかしくないと米当局者がみていることを示すこれまでで最も強い兆候だ。
 テヘランでイスラム組織ハマスの政治指導者
   イスマイル・ハニヤ氏
が殺害された後、イランが報復を明言してきたことを考えると、まだ報復が行われていないことに当惑する向きもある。
 イスラエルはハニヤ氏殺害への関与を肯定も否定もしていない。

 米国の同盟国はイランによる攻撃が地域全体を巻き込む戦争に拡大することを恐れており、その阻止に全力を尽くしている。
 現在各国はイスラエルとハマスのガザ停戦協議の進展に向けて取り組んでいる。

 米英独仏伊5カ国の首脳は12日の共同声明で、イスラエルとハマスの停戦合意と、ハマスが拘束している人質解放を目指す取り組みへの支持を表明した。

 スターマー英首相はイランのペゼシュキアン大統領と話し、イランがイスラエル攻撃を控えるよう求めるとともに、戦争は誰の利益にもならないと語った。
 英首相府報道官が明らかにした。

 米国とカタール、エジプトは新たなガザ停戦協議を15日に開くよう呼び掛けた。
 しかし、ハマスは、協議は以前の計画の実行に焦点を合わせるべきだとして反対している。

 一方、イスラエルは協議への出席に同意し、イスラエル当局者の1人は、協議はドーハで行われ、ハマスが停戦条件で譲歩するかどうかが焦点になると語った。
 別のイスラエル当局者は、ハマスが参加を拒否した場合、仲介役のアラブ諸国がハマスと後で話し合うだろうと述べた。

 これら当局者が匿名を条件にブルームバーグに語ったところでは、イスラエルは主要な条件に関して譲歩していないという。
   
   
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日本向けが需要増加で資金が集まらないアジア買収ファンドの募集終了を延期

 米投資会社カーライル・グループは日本に特化したファンド需要が投資家の関心を奪う中、アジア全体を対象とした
   新しい買収ファンド
で募集締め切りを延期したことが、この事情に詳しい複数の関係者が非公開情報を理由に匿名で明らかにした。

 関係者によると、同社はアジアで6本目となる買収ファンドについて、募集終了の延期を求めた。2年以上前の設定後に得られたコミットメントは30億ドル(約4400億円)で、当初目標の85億ドルを大きく下回ったままだという。
 一般的に資金調達にかかる期間は1年半以内で遅れに遅れている。

 通常より資金集めに時間がかかっているのは、世界の投資家の間で
   資産への過剰な支払い
   出口機会を巡る懸念
が高まり、デューデリジェンス(資産査定)が厳格化していることが影響している。

 カーライルが5月に募集を終えた29億ドル規模の日本ファンドは、同社が過去に投入した同種のファンドを7割近く上回る規模となった。
 海外投資家が日本を優先する中で、このファンドもアジアファンドの資金調達に影響しているという。
 カーライルは昨年からアジアで約60億ドルの資金を集めている。

 関係者によれば、新しいアジアファンドの投資家は、最近発表された日本KFCホールディングスの完全子会社化を含む日本案件へのアクセスが約束される。

 ここ数年における地政学的な緊張の高まりや資本配分
   対中投資の大幅損失 など
でアジアファンドへの配分を減らし、自国市場に一段と注力している投資家もいる。
  
ひとこと
 安価に利用できた日本の金利を使った資金を米ドルに変え、商品市場やNY株式市場、仮想通貨などで投資し莫大な利益を稼ぎ出した欧米国際投資家が日本企業が保有する内部留保資金に目をつけたうえ、配当金の増額や企業が保有する海外資産に切り離しなどハゲタカ行動に出ることが予想され、日本の機関投資家が享受してきた取引先企業への出向などで意図的に低配当に放置することや企業間の持ち合いで安価な取引を共有してきたこなど利益相反行為が問題視されていくことになりそうだ。

   
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マスク氏がXで対談したトランプ前大統領が連邦支出削減への関与に意欲

 米国の実業家イーロン・マスク氏は12日、11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領と対談し、第2次トランプ政権が実現した場合の自らの役割を売り込んだ。
 それ以外では、トランプ氏が選挙集会で定期的に触れる内容が対談で繰り返されただけだ。

 マスク、トランプ両氏によるソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」での対談は予定から約40分遅れで始まり、2時間以上続いた。

 今回のイベント開始の遅れはマスク氏のソーシャルメディアサイトにとって決まりの悪い打撃となり、民主党大統領候補であるハリス副大統領の勢いを抑え込むのに苦戦するトランプ氏には新たなつまずきとなったと見られている。

 マスク氏は証拠を示さずに
   サイバー攻撃
で今回の遅れが生じたと非難したうえ、対談が始まった際、トランプ氏に反対する人々に責任があると責任転嫁とも見られる発言をおこな示唆した。

 Xによれば、最大130万人のリスナーが集まったため、トランプ氏側は今回の遅れを対談への関心の表れと解釈しようとした。 
 
 マスク氏は税金が効果的に使われるようにするため、政府委員会の設置を呼びかけた上で、こうした取り組みに自身も加えるよう提案した。
 「そのような委員会に喜んで協力したい。それが設立されるなら、ぜひそうしたい」と続けた。

 トランプ前大統領はこのアイデアを称賛し、マスク氏を「最も偉大なカッター(削減者)」と応じたが、それ以外の点では、今回のイベントは世界一の富豪であるマスク氏が司会を務める形を取った、ある意味でオンラインのトランプ氏集会の様相という

 テスラやスペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏は先月、今回の大統領選でトランプ前大統領を支持し、同氏が政治の舞台で存在感を示すため、右派の主張や候補者を公然と受け入れるようになった変化の一端を示した。

 マスク氏は、政府と大型契約を誇る企業を擁し、ワシントンですでに大きな存在感を示しており、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、さらに大きなプレーヤーとなる構えだ。
 トランプ氏との距離を縮め、中国で主要生産設備を保有している電気自動車(EV)や暗号資産(仮想通貨)の政策について前大統領に助言しており、かつてはののしり合っていた険悪な関係が一変している。

 EVに長らく批判的だったトランプ氏はテスラを称賛し、同社車を「信じられないほど素晴らしい」と評価した。
 マスク氏の前大統領に対する影響力の高まりが浮き彫りとなった。
 トランプ氏はさらにマスク氏の知性をたたえ、「あなたは間違いなく創造力に富むマインドを持っている。あなたと私はロケットやトンネル、電気自動車について話すことができる」と、マスク氏の多くの事業に言及した。
  
   
ひとこと
 税金問題はトランプ氏の経営する不動産業からの報酬等がそもそも明らかにもなっていないようであり、問題視されているのだが...
    
  
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ヴォーグ編集長らファッション界大物がリス氏向け資金集めを主催

 米国のバイデン政権の商務長官でベンチャーキャピタリスト、元ロードアイランド州知事でもあるウォール街の大物の間でも人気が高い
   ジーナ・レモンド氏
が、レーバーデーの連休である8月31日にニューヨーク州サウサンプトンで開催される民主党大統領候補であるハリス副大統領の資金集めのイベントに目玉ゲストとして参加することが招待状で明らかになった。

 また、大手コンサルティング会社マッキンゼーのシニアパートナー
   リズ・ヒルトン・シーゲル氏
や、デザイナーの
   トリ−・バーチ氏
ファッション誌ヴォーグ米国版の編集長を務める
   アナ・ウィンツアー氏
らが主催する。

 主催者にはこの他、黒人経営企業に棚スペースを与えるよう小売業者に呼びかける「15パーセント・プレッジ」の創業者
   オーロラ・ジェームズ氏
も参加する。
 ジェームズ氏は自身のアクセサリーブランド「ブラザー・ベリーズ」のデザイナーでもあり、ニューヨーク市のメトロポリタン美術館で毎年開催されるファッション界の祭典「メットガラ」でアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が2021年に着用したドレスを手がけた。
 このドレスは「Tax the Rich(金持ちに課税を)」というフレーズが大きく描かれていたことで話題を呼んだ。

 ハリス氏の同資金集めイベントのチケットは2500ドルから5万ドル(約37万−735万円)という。

 ハリス陣営の報道官はこれとは別に、ハリス氏の伴走者であるウォルズ・ミネソタ州知事は今週、カリフォルニア州ニューポートビーチやデンバー、ボストンなど5カ所で資金調達イベントを予定していることを明らかにした。

   
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B.ライリー株急落、リスク開示巡り米当局が調査を拡大

 多角的な金融サービスを提供する
   B.ライリー・ファイナンシャル
の株価が12日の米株市場で約52%急落した。
 投資家に財務の健全性を正確に伝えていたかどうかを巡り、米当局の調査が拡大していると伝えられ
   新たな評価損計上の可能性
を明らかにしたことも嫌気された。

 この事情に詳しい複数の関係者によれば、米証券取引委員会(SEC)は、同社が一部の資産に組み込むリスクを適切に開示していたかどうか調査している。(参考情報)
 
 創業者のブライアント・ライリー氏と長年のビジネス・パートナーであるブライアン・カーン氏との交流についても情報を求めていると続けた。
 カーン氏は米フランチャイズ小売り事業会社フランチャイズ・グループ(FRG)の最高経営責任者(CEO)をかつて務め、FRGはB.ライリーの比較的大きな投資先の一つとなっている。

 この調査の非公開を理由に関係者らが匿名で語ったところでは、他のインサイダーによる不適切取引の可能性に関する調査も行われていると明かした。
 資金繰りに窮し返済が疑わしい個人顧客向け債権の会社間の移動にも、当局は注目している。

 ロサンゼルスとワシントン、フィラデルフィアのスタッフが関与するSECの民事調査では、ニュージャージー州の連邦刑事捜査と並行して進められている。
 カーン氏が資産の大部分を管理していたヘッジファンド運営会社
   プロフェシー・アセット・マネジメント
の2020年の破綻について、検察は調べていると明らかになっている。

 投資資金を失ったプロフェシーの投資家らは、カーン氏がFRGの経営権を取得するため、プロフェシーの資金を不正に流用したのではないかと主張し、訴訟で争っている。
 このファンドの共同設立者が昨年11月に
   2億9400万ドル(約434億円)
の詐欺事件で有罪を認め、検察に協力しているとブルームバーグ・ニュースが伝えていた。
  
   
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日経平均は暴落前の水準を一時回復、円相場安定や米半導体株高を好感

 東京株式相場は13日大幅高となり、日経平均株価は一時1000円上昇して2日の終値を上回り、5日に記録した過去最大の下落幅をすべて取り戻した。
 為替市場での円相場安定や米半導体株高を受けて、幅広い銘柄が買われている。

 外国為替市場で円相場が安定していることやエヌビディアなど米国の半導体関連株の上昇が好感され、自動車や電機、機械など輸出関連、商社株などが買われ高くなった。
 決算で政策保有株の削減などが確認された保険株の上昇が目立ち、内外需とも幅広く上げている。

 ボラティリティ−がすぐに低下するとは思えないが、想定以上の価格調整もあり、企業収益などファンダメンタルズから見た割安感を意識した買いが入りやすい
 
    
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ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃はロシアのプーチン政権への動揺を狙い複数の選択肢から実行された。

 ウクライナはロシアへの越境攻撃を先週始める前、同国指導部を動揺させ
   プーチン大統領を
不利に追い込むような攻撃を巡り複数の可能性を検討していたことが、この計画立案に詳しい西側当局者がメディアの取材で匿名を条件に明らかにした。

 今年に入りウクライナ軍への火器弾薬類の提供が遅れたことや北朝鮮などから補充用の砲弾等がロシアに供給されるなどしたこともあり、兵站線が弱まり守勢に立たされた。
 そのため、ワグネル投降兵などの前線投入による将兵の消耗を気にもとめない戦術を繰り返すことでロシア軍はわずかながらも前進して戦果が代第的にロシアで報道されていた。
 こうした情報戦のなか、ウクライナが1週間前にロシア西部クルスク州に奇襲攻撃を仕掛けるしばらく前から、越境攻撃は検討されていたという。

 ウクライナ軍の
   シルスキー総司令官
がメディアの取材で、越境攻撃の開始以降に制圧したロシア領は約1000平方キロメートルに及ぶことを明かした。
 越境攻撃が2週目に入る中、クルスク州では住民12万人余りが避難しており、ロシア国内での戦果の誇張が逆に信頼性を低下させ、プーチン政権への批判となって跳ね返り始めており、プーチン大統領は対応に追われている。
 なお、米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、ウクライナによる制圧地域を約800平方キロメートルとしている。

 米バイデン政権と欧州連合(EU)は、第二次世界大戦後で初となるロシア本土への外国軍による侵攻を容認する姿勢を明らかにした。
 一方、戦争拡大のリスクが高くなったため、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国はこれまでのところ判断を保留している。
 匿名を条件に語った西側の情報当局者によれば、ウクライナの指導部はクルスクでの作戦が十分進行するまで、ロシア側への情報が事前に流れることを懸念し、具体的な情報を共有しなかったと明かした。

 なお、NATO諸国は今回の越境攻撃に懸念を抱いていないと、当局者は指摘した。
 ただ、NATOはウクライナ側がロシア領の占領を続けられる可能性は低く、数週間かかったとしてもロシア軍はクルスクからウクライナ軍を駆逐するだろうとみているという。
 それでも越境攻撃は少なくとも、ウクライナがロシアに挑戦できることを示す上で極めて重要な行動だと、クルスクでの作戦に詳しいNATO当局者は述べた。

 ドンバス地方東部からドニプロ川河口まで、1000キロメートル超にわたる前線で戦うウクライナ軍にとって、火器弾薬類の供給ルートが長くなり、兵站線の維持などが攻撃により脆弱化するため、越境攻撃にリスクが時間経過とともに高まるのは明白だ。

 当局者によれば、ロシア軍が戦略拠点に接近する中で経験豊富な突撃部隊を戦闘から外して移動させれば、遠距離飲む差別攻撃が可能となり、ウクライナ市民を一段と危険にさらす可能性がある。

 クルスクへの攻撃は敵のロシアばかりでなく味方の西側諸国すらも驚かせた。
 そうした攻撃の立案はこの動きがより広範な戦略的計画の一部であることを示唆しており、和平交渉におけるウクライナの持ち駒を増やす効果が高い。

 なお、ウクライナ軍は国境からかなり奥に入ったロシア領内のエネルギー施設を攻撃したが、その際に米国はウクライナに対し、米国が供与した武器をロシア国内での長距離攻撃に使わないよう警告しており、ウクライナが自前で用意した兵器が使用されたという

  米国防総省のシン副報道官は先週、記者団に対し、今月の攻撃は、ウクライナが自衛のために米国から供与された武器を使用できるという米国の方針と整合していると説明した。
 また、EUも、今回の作戦は侵略戦争に対する正当な防衛だとの見解を示した。

 ポーランドのトゥスク首相は13日、「われわれは自衛のための戦争を行っているウクライナを支持しており、これについて議論の余地は何もない」とし、「リスクについて私は理解しているし、誰もが承知している」とワルシャワで記者団に述べた。

   
ひとこと
 攻撃情報を事前に把握して居れば先制攻撃も自衛権の範疇になることは明らかであり、日本の専守防衛などという幻想では、核兵器や細菌兵器、化学兵器などABC兵器が攻撃の準備がされていても領空内に入らない限り反撃できないなどということを全面に出していマスコミや与野党政治家では、偽善的な平和主義者に従えば、第一波の攻撃で数百万人が犠牲になってしまうことを日本国民に強要するものだろう。
 話し合いでの合意や条約の締結なども破るためにあると言った思考が輩に対しては全く意味のないものであることは第2次世界大戦時の満州へのソ連侵攻やナチスのポーランド侵攻など数えればきりがない。
  
   
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アップルに攻勢 グーグルがAI搭載の新型スマホ「Pixel」を発表

 アルファベット傘下のグーグルは13日、アップルに先駆けてスマートフォンの最新機種を発表した。最新の人工知能(AI)技術を体験できると売り込み、アップルやサムスン電子に対抗する。

 ネット検索では支配的な立場にあるグーグルだが、デバイス分野では長らく劣勢に立たされてきた。
 そのため、デバイス部門責任者のリック・オスターロー氏が今年、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を統括するポジションに就任し、ハードウエアとソフトウエアの緊密な統合を目指して、より足並みをそろえたアプローチによって、ハードウエア事業がAIの成長をけん引する構想を描いているという。

 今回発表されたのは「Pixel(ピクセル)9」と「9Pro」「9Pro XL」の3機種と、高価格の折り畳み式スマホ「9Pro Fold」だ。
 グーグルではまた、2つのサイズを用意したスマートウオッチ「Pixel Watch3」とワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro2」も合わせて発表した。

 これらのスマホにはグーグルの生成AI「ジェミニ」を利用した「グーグルアシスタント」の更新版を搭載している。
 食材の写真を認識した後に料理のレシピを提供するなど、より高度な対応が可能になる。
 上位機種の「プロ」は6.3インチ、6.8インチ、折り畳み式は8インチの内側ディスプレーなど、複数のサイズを用意した。

 基本モデルのPixel 9は799ドル(約11万7500円)からで、8月22日に発売。999ドルと1099ドルのProはカメラが一段と高性能で、高級素材で仕上げた。
 なお、Pixel 9の耐久性は従来機種の2倍だという。
 折り畳み式はデザインを新しくし、開いたときの形状が正方形に近くなるようにした。
 価格は1799ドルからで、9月4日に店頭に並ぶと明かした。
  
   
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ヴォーグ(Vogue)月刊ファッションおよびライフスタイル マガジン

ヴォーグ(Vogue)
 Vogue US は、 American Vogue、または単にVogue
 オートクチュールファッション、美容、文化、暮らし、ランウェイなどのスタイル ニュースを取り扱う月刊ファッションおよびライフスタイル マガジンである。
 本社をニューヨーク市ロウアーマンハッタンの金融街にあるワンワールドトレードセンターに置く。
 ヴォーグは、1892年に週刊新聞として創刊され、数年後に月刊誌になった。
 創刊以来、ヴォーグは数多くの俳優、ミュージシャン、モデル、アスリート、その他の著名人を特集してきた。
 ヴォーグ誌が発行した最大の号は、レディー・ガガを表紙に迎えた900ページにわたる2012年9月号である。

 1916年に創刊されたイギリス版『ヴォーグ』は初の国際版であり、イタリア版『ヴォーグ・イタリア』は世界最高峰のファッション誌と呼ばれている。
 2024年3月現在、国際版は28あり、このうち11の版はコンデナスト社が発行し、残りの17の版はVOGUEのライセンスを受けて発行されている。

 米国の実業家
   アーサー・ボールドウィン・ターニュア(1856年 - 1906年)
は、「人生の儀式的な側面」を讃える出版物を創刊する意図のもと1892年12月17日に
   クリストファー・ライト
の支援を受けてニューヨーク市を拠点とする週刊新聞『ヴォーグ』を創刊した。
 創刊号は表紙価格10セント(2023年の時点で3.39ドルに相当)で発行された。

 創刊当初から、この雑誌はニューヨークの上流階級をターゲットにし、「彼らの習慣、余暇活動、社交の場、よく行く場所、着ている服など 、そして彼らのようになり、彼らの特別な仲間に入りたいと願うすべての人々」を取り上げることを目指した。
 当時の雑誌は主にファッションを扱っており、男性読者向けにスポーツや社会問題も取り上げていた。
 
 マスメディア企業コンデ・ナストを創刊し、 『ヴァニティ・フェア』、『ヴォーグ』、『ニューヨーカー』などの雑誌を出版した事業家
   コンデ・モントローズ・ナスト
は、ターニュアの死後3年経った1909年に『ヴォーグ』を買収した。
 ナストは徐々に出版物の性格を変えて次第に女性誌に変更し、1910年代には海外版『ヴォーグ』を創刊した。
 また、価格も値上げされて、ナストの経営下で、雑誌の発行部数と利益は飛躍的に増加した。
 同誌は引き続き上流階級の読者をターゲットにし、結婚式の取材にも手を広げた。

 コンデ・ナスト・ロシアによると、第一次世界大戦で旧世界への配送が不可能になったため、印刷はイギリスで始まったという。
 イギリスで印刷するという決定は成功し、ナストは1920年にフランス版『ヴォーグ』第1号を出版した。
 この雑誌の購読者数は大恐慌の時期に急増し、第二次世界大戦中にも再び増加した。

 この間、著名な評論家で元『ヴァニティ・フェア』編集者の
   フランク・クラウニンシールド
が、出版社コンデ・ナストに移籍し、同誌の編集者を務めた。

 1932年7月、アメリカ版ヴォーグは初めてカラー写真を表紙に採用した。
 この写真は写真家の
   エドワード・ジーン・スタイケン
が撮影したもので、ビーチボールを空中に掲げる女性水泳選手を写していた。
 レアード・ボレッリは、1930年代後半にヴォーグがダグマー・フロイケンなどのアーティストによるイラスト入りの表紙を写真画像に置き換え始めたとき、ファッションイラストレーションの衰退を主導したと指摘している。

 ナストはカラー印刷と「見開き2ページ」の導​​入に尽力し、ヴォーグを「成功したビジネス」と「今日私たちが認識している女性誌」に変えたとされ、1942年に亡くなるまで販売部数を大幅に伸ばした。

 ヴォーグにおいて、1950年代は、同誌の「力強い時代」として知られる10年間となり
   ジェシカ・デイブス
が編集長に就任した。レベッカ・C・トゥイトによれば、「デイブスは、雑誌の歴史上最も困難で、変革的で、豊かな10年間の1つで、静かに卓越性を追求した」という。
 デイブスは、「趣味は教えたり学んだりできるもの」であると信じ「大衆の趣味を教育する手段」としてヴォーグを編集した。
 ファッション報道は引き続き優先事項であったが、デイブスはアメリカ版ヴォーグの文章内容も向上させた。
 特に芸術と文学の特集をより充実させた。

 1962年、デイヴスによるヴォーグの時代は
   ダイアナ・ヴリーランド
が同誌に加わったことで終了した。
 ヴリーランドは編集長補佐として関係が始まり、その後デイヴスが1962年12月に去った後は編集長となった。
 2人はヴォーグの編集方針に反対しており、批評家からはこれが同誌を「浪費と贅沢と過剰」の時代へと導いたと指摘されている。

 ヴリーランドの下で、同誌は現代ファッションと性についてオープンに議論する編集特集に焦点を当てることで、性革命の若者にアピールし始めた。
 ヴォーグは、セント・マークス・プレイスのリンボなどイースト・ヴィレッジのブティックにまで取材範囲を広げ、アンディ・ウォーホルの「スーパースター」のような人物の特集も組んだ。
 また、スージー・パーカー、ツイギー、ジーン・シュリンプトン、ローレン・ハットン、ヴェルーシュカ、マリサ・ベレンソン、ペネロピ・トゥリーなど、有名モデルを起用し続けた。

 1973年、ヴォーグは月刊誌となり、編集長
   グレース・ミラベラ
のもと、雑誌はターゲット層の変化に応じて、編集上および文体上の大幅な変更を行った。
 ミラベラは、ヴォーグの変更を任されたのは、「女性たちは、変化する生活の中で何の役にも立たない服について読んだり買ったりすることに興味がなかった」と述べている。

 彼女は、雑誌を「70年代の自由で、働き、解放された」女性にアピールするためのものと主張した
 雑誌は、インタビュー、芸術報道、記事の面で変化した。
 この文体の変更が1980年代に不評になったとき、ミラベラは解雇された。 

 1988年7月、ヴォーグがライバル誌
   エル
に読者と広告を奪われたため、
   アナ・ウィンツアー
が編集長に任命された。
 トレードマークのボブカットとサングラスで知られるウィンツアーは
   より若々しく親しみやすいブランド
にすることでブランドの活性化を図るため、、より幅広い読者層に向けた、新しくて身近な「ファッション」のコンセプトに焦点を当てた。
 ウィンツアーの影響により、雑誌は高い発行部数を維持し、スタッフはより幅広い読者層が購入できる新しいトレンドを発見した。

 ウィンツアーはヴォーグでの在任中、雑誌を活性化させるという目標を達成し、最も大規模な号の制作を監督した。
 2012年9月号は916ページに達し、月刊誌としては過去最高となった。
 ウィンツアーは引き続きアメリカ版ヴォーグの編集長を務めた。

 ウィンツアーのビジョンと前任者たちのビジョンの対比は、批評家と擁護者の両方から衝撃的だと指摘された。
 Slate誌のファッションとスタイルに関する寄稿者
   アマンダ・フォルティーニ
は、彼女の方針はヴォーグにとって有益であり、一部の批評家が退屈な「ベージュ時代」と呼んだものからヴォーグを救い出したと主張した。

 コンデナスト社の幹部の間では、ファッション雑誌の最高峰が、わずか3年で有料発行部数が85万1000部に達したエルに押されつつあると懸念されていた一方で、ヴォーグは120万部だった。
 そこでコンデナスト社の発行人
   サイ・ニューハウス
は、英国版ヴォーグやハウス&ガーデンの編集長を務め、最先端のビジュアルセンスだけでなく、雑誌を根本的に刷新し、世の中を一変させる能力でも知られるようになった38歳のウィンツアーを起用した。
 ウィンツアーは雑誌に強い影響を与えてきたが、冷たくて一緒に仕事をするのが難しいとされてきた。
 ヴォーグ誌の​​最新の変化は
   ラウル・マルティネス
がグローバル・クリエイティブ・エディターとして復帰したことという。
 クリエイティブ・ディレクターとして、彼はウィンツアーに報告し、雑誌の世界的な方向性とビジュアルアプローチを監督することになった。
 この2人の個性により、雑誌は興味深い方向に向かう可能性が期待された。

 ウィンツアーの「ファッションナイト」構想は、2007年から2008年の金融危機後の経済を活性化させる目的で、小売環境に人々を再び呼び戻し、収益をさまざまな慈善事業に寄付することを目的として2009年に開始さえれた。
 このイベントは、米国内の27都市と世界15か国でヴォーグと共催され、2011年の初めにはオンライン小売業者も参加した。
 ただ、米国でのイベントの実際の収益性について議論が起こり、2013年には永久に休止される可能性があったものの、イベントは国際的に他の19か所で継続されている。

 ヴォーグには、困難な時期に読者の気分を高揚させる力があり、「悪い時期でさえ、誰かが楽しい時間を過ごす準備ができている」ことを楽しんでいる。
 記事では、ヴォーグが「目と時には精神を高め、読者を特別な場所に連れて行くことで利益を上げている」と述べている。
 これらのファンタジー本は、酒類やアイスクリーム、映画のチケットの売り上げのように、経済危機のときに人気が高まる傾向がある。
 
 2006年、ヴォーグはブルカを特集するとともに、著名なイスラム教徒の女性、彼女たちのファッションへのアプローチ、さまざまな文化がファッションと女性の生活に与える影響についての記事を掲載し、顕著な政治的および文化的問題を認めた。
 ヴォーグはまた、「国境なき美」イニシアチブに2万5000ドルを寄付してスポンサーとなり、アフガニスタンの女性​​のための美容学校を設立した。

 ウィンツアーは「学校を通じて、アフガニスタンの女性​​たちが見た目も気分も良くなるのを助けるだけでなく、彼女たちに雇用を与えることもできる」と述べた。
 リズ・マーミンのドキュメンタリー「カブールの美容アカデミー」は、西洋の美の基準の急増に焦点を当て、この学校を批判し、「アメリカの化粧品の需要を生み出さなければ、美容学校は成功とは言えない」と示唆した。

 2012年の米国大統領選挙に向けて、ウィンツアーは業界での影響力を利用して、オバマ陣営を支援するための重要な資金調達イベントをいくつか主催した。
 最初は2010年に、入場料が推定3万ドルのディナーだった。
 「Runway To Win」イニシアチブでは、キャンペーンを支援する作品を制作するために著名なデザイナーを募集した。

 2016年10月、同誌は「ヴォーグは米国大統領候補としてヒラリー・クリントンを支持する」と発表した。
 これは同誌の120年の歴史の中で、大統領候補を単独で支持した初めてのケースであった。
 
 メットガラは、メトロポリタン美術館のファッション展のオープニングを祝うためにヴォーグが主催する毎年恒例のイベント。
 メットガラはファッション分野で年間で最も切望されるイベントであり、Aリストの有名人、政治家、デザイナー、ファッション編集者が出席してきた。

 ヴォーグは、編集長
   ダイアナ・ヴリーランド
の下、1971年からこのテーマイベントを主催してきた。
 1995年以来、ヴォーグの最高コンテンツ責任者兼グローバル編集ディレクターのアナ・ウィンターがメットガラの議長を務め、この切望されるイベントの極秘ゲストリストの背後にいる女性である。
 2013年、ヴォーグはヴォーグ特別版「ヴォーグ特別版:2013年メットガラの決定的な内部情報」と題したヴォーグの特別版をリリースしました。
 ヴォーグは、事前取材、ライブレポート、イベント後の分析を含むこのイベントに関する約70本のビデオをYouTube専用に制作した。
 気象関連の動画コンテンツの視聴回数は9億200万回に達し、2021年から110%増加した。
 
 2015年、ヴォーグは「知っておくべきルーツ・レゲエの15曲」を掲載した。
 VPレコードのパトリシア・チンとのインタビューでは、ジャマイカのキングストンにあるスタジオ17でレコーディングした初期の「レゲエ王族」の短縮リストを強調した。
 この中にはボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、グレゴリー・アイザックス、デニス・ブラウン、バーニング・スピア、トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ、ザ・ヘプトーンズ、バニー・ウェイラーが含まれていた。

 ヴォーグは歴史的に重要なアーティストを取り上げているだけでなく、ジェイ・Z、エミネム、トム・ペティ、テイラー・スウィフトなどの現代音楽ニュースの情報源でもあり、 2017年にはスージー・アナログのような新しいアーティストをシーンに紹介する影響力のある雑誌でもある。

 ウィンツアーが同誌のイメージを体現するようになるにつれ、彼女と『ヴォーグ』はともに批評家たちの注目を集めた。
 かつて同誌でウィンツアーのアシスタントを務めていた
   ローレン・ワイズバーガー
は、『プラダを着た悪魔』という題名の小説を書いた。
 2003年に出版されたこの小説はベストセラーとなり、2006年にはアカデミー賞にノミネートされるなど大ヒット映画となった。
 この主人公はワイズバーガーに似ており、彼女の上司は架空の『ヴォーグ』の編集長として権力を握っていた。

 ニューヨーク・タイムズ紙の書評によると、この小説は「タバコ、ダイエット・ドクターペッパー、ミックスグリーンサラダで生きる反キリストとその仲間のファッショニスタ」が支配する雑誌を描いている。
 ワイズバーガーは編集者を「たくさんのゴージャスな服を持っているが、他にはあまり何もない、空虚で浅はかで辛辣な女性」と表現している。
 しかし、ウィンツアーとヴォーグ誌全体に対する若干の名誉毀損にもかかわらず、編集者と高級雑誌のイメージは低下しなかった。
 小説と映画の両方の成功は、雑誌の力と魅力、そしてそれが引き続き主導する業界に、世界中の幅広い聴衆から新たな注目を集めた。

 2007年、ヴォーグ誌は雑誌にタバコの広告を掲載したことで、反喫煙団体
   「タバコのない子供たちのためのキャンペーン」
から批判を浴びた。
 同団体は、ボランティアが同誌に広告に関する抗議メールやファックスを8,000通以上送ったと主張している。
 同団体はまた、それに応じて、ウィンツアー宛ての手紙に走り書きされた「やめてくれないか? 木を殺しているじゃないか!」というメモがファックスで返ってきたと主張している。
 これに対して、コンデナストの広報担当者は公式声明として「ヴォーグ誌はタバコの広告を掲載している。それ以上のコメントはない。」と発表した。 

 2008年4月、アメリカ版ヴォーグは、写真家アニー・リーボヴィッツによるジゼル・ブンチェンとバスケットボール選手レブロン・ジェームズの写真を表紙に掲載した。
 これは、ヴォーグがアメリカ版の表紙に男性を起用した3回目(他の2人は俳優のジョージ・クルーニーとリチャード・ギア)であり、男性が黒人だったのは初めてだった。
 ブンチェンとのポーズが映画『キングコング』のポスターを彷彿とさせるとして、一部の評論家は、この表紙はジェームズに対する偏見的な描写だと批判した。
 ウェブサイトのウォッチング・ザ・ウォッチャーズが、この写真を「この狂った野獣を破壊せよ」と題された第一次世界大戦の募集ポスターと並べて分析したとき、さらなる批判が巻き起こった。
 しかし、ジェームズは表紙撮影を気に入ったと伝えられている。

 2011年2月、シリアの抗議活動が始まる直前に、ヴォーグ誌はシリアのバッシャール・アル・アサド大統領の妻アスマ・アル・アサドに関するジョーン・ジュリエット・バックによる物議を醸す記事を掲載した。
 多くのジャーナリストは、この記事はバッシャール・アル・アサドの劣悪な人権記録を無視しているとして批判した。 

 報道によると、シリア政府は米国のロビー活動会社
   ブラウン・ロイド・ジェームズ
に、記事の手配と管理のために月額5,000ドルを支払っていたことが明らかになった。
 2018年10月、ヴォーグ誌はアフロ風のヘアスタイルのケンダル・ジェンナーをフィーチャーした写真撮影を掲載し、批判を浴びた。 
  
   
posted by manekineco at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする