ロシアのアンドレイ・ベロウソフ露国防相が率いる代表団は中国中央軍事委員会の建物の前で儀仗隊と軍楽隊が参加するセレモニーに出迎えられ、公式的な訪問を開始した。
中国国防部の
董軍部長
はロシア国防省代表団団長に歓迎の挨拶を行った。
セレモニーは儀仗隊の行進で幕を閉じた。
なお、9月19日、露中は合同演習「ベイブ(相互行動)2024」を開始している。
また、8月22日、中国人民解放軍、陸軍代表団がモスクワを訪れ、陸軍に関するロシア軍との二国間協力について話し合った。
アンドレイ・レモヴィチ・ベロウソフ(Андре́й Рэ́мович Белоу́сов Andrey Removich Belousov,)
1959年3月17日生まれ
ロシア連邦の政治家、経済学者でモスクワ出身
2024年より国防大臣を務めている。
ウラジーミル・プーチン政権において
経済発展大臣、大統領補佐官(経済担当)、第一副首相
を歴任した。
モスクワで生まれ、父のレム・ベロウソフは経済学者で価格と管理に関する学校の創設者であった。
ブレジネフ時代のソビエト連邦閣僚会議議長
アレクセイ・コスイギン
が主導した「コスイギン改革」の推進者の1人であった。
母親は放射化学研究者の
アリーサ・パブロブナ
で希少元素を研究していた。
アンドレイは物理数学学校を経て、1981年にモスクワ大学経済学部を卒業した。
1981年から1986年にかけて、ロシア科学アカデミーの
中央経済数学研究所人間・機械システムシミュレーション研究室
の研究員補佐、下級研究員として勤務した。
1996年から2001年まで科学アカデミー経済予測研究室長であった。
2000年にロシア連邦首相外部顧問に就任した。
2006年にロシア連邦経済開発貿易省次官、2008年にロシア連邦首相府財政経済部長に昇進した。
2012年5月21日に経済開発大臣であった
エリヴィラ・ナビウリナ
の後任として、第1次ドミートリー・メドヴェージェフ内閣の経済開発大臣に任命された。
2013年6月24日、経済政策担当の大統領補佐官に任命された。
2020年1月21日より第一副首相に転身した。
2020年4月30日にはミハイル・ミシュスティン首相が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示して自主隔離に入ったことを受け、首相代行に指名され、5月19日まで務めた。
2024年5月に、プーチン大統領の盟友で軍部に評判が悪い
セルゲイ・ショイグ
に代わって国防相に就任した。
経済畑を歩んできたベロウソフの起用は「異例の人事」として受け止められている。
ウクライナ侵攻が長期化し、GDPに占める軍事費の割合が高まる中で、
戦時経済体制
を確立しようとしているプーチンの意向が背景にあると指摘されている。
ロシア正教の敬虔な信者であり、趣味はロッククライミングとされている。
プーチン大統領と同様に武道の愛好家で、若い頃は空手とサンボを練習していた。
妻帯者であり、1人の息子がいる。