香港・中国本土以外に本社を置く香港上場企業、上位20社の株価は今年に入って平均27%下落した。
代表的な株価指標であるハンセン指数の下落率は12%となっている。
中国の富裕層を顧客とするマカオのカジノ運営企業やイタリアの高級ファッションブランドのプラダの株価は、中国経済の減速や浪費抑制を図る中国当局のキャンペーンの影響で急落している。
中国経済は今年、1990年以来の低成長となる見通しで、中国市場との関係の深さは今やマイナス材料となっており、スイスの資源会社グレンコアは9月30日に急反発したものの、なお年初来で72%下げたままだ。
また、プラダの株価は現在、新規株式公開(IPO)価格を24%下回る水準にある。
香港での宝飾品などの高級品の売り上げは7月までの18カ月中17カ月で減少しており回復の見込みはない。
マカオのカジノ運営企業の上位6社は今年に入って時価総額の半分を失った。
アルミニウム生産を手掛けるロシアのUCルサールや、鉄鉱石生産のブラジルのヴァーレなども香港に上場しているが両社も年初来の値下がり率が少なくとも40%に達し惨憺たる状況にある。
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