非鉄製錬8社の2016年度上期(4−9月)の地金生産計画が6日、出そろった。
電線や自動車、半導体部品など幅広い用途で使用される銅地金の全体の生産量は
80万8953トン(前年同期比+1.4%)
を見込む。
伸銅協会によると15年度の伸銅品需要は76万100トン(前年同期比−6.7%)と3年ぶりの前年割れという。
なお、電線工業会によると15年度の銅電線需要も
69万8500トン(前年同期比−3.5%)
と6年ぶりに前年を割り込み、ともに低迷した。
今年度は来年4月の消費税引き上げ前の駆け込み需要の影響も織り込んだ。
伸銅協会が1.6%増、電線工業会は1.8%増をそれぞれ予想した。
また、さび止め用のめっき鋼板として自動車向けなどに使用される亜鉛地金は、三井金属、DOWAホールディングス、東邦亜鉛の3社合計では前年同期比7.8%増を計画している。
ただ、昨年9月末までは亜鉛地金を生産していた住友金属鉱山が、播磨事業所(兵庫県)での生産を停止した。
この影響により4社の合計では減産となる。