今村雅弘復興相が4日の閣議後の会見で、東京電力福島第1原発事故による自主避難者への対応をめぐる記者の質問に激高し「出て行きなさい」と声を荒らげる場面があった。
今村氏は同日夕、記者団に「感情的になってしまった。今後は冷静、適切に対応していきたい」と陳謝した。
この会見では、原発事故の自主避難者に対する住宅の無償提供が3月末で打ち切られたことに関連し、出席した記者が「国が率先して責任を取るべきだ」などと主張した。
この会見では、原発事故の自主避難者に対する住宅の無償提供が3月末で打ち切られたことに関連し、出席した記者が「国が率先して責任を取るべきだ」などと主張した。
ただ、繰り返し質問される間にヒートアップしたため、今村氏は「責任を持ってやっている」と反論した。
最後は記者に「もう二度と来ないでください、あなたは。うるさい」と声を張り上げた。
これに関連し、民進党の金子恵美「次の内閣」復興相(衆院比例東北)は同日、「逃げ腰の閣僚に福島の復興再生を委ねていいのだろうか」と今村氏を批判した。
ひとこと
今後の国会質疑で資質を追及していく考えを示したが、原発事故の発生直前の政権の対応の遅れが事故を拡大させた可能性もあり、追及ではなく、当時の菅政権の対応の遅れについても徹底的な検証が必要だろう。
冷却水の電源が確保できずに、原子炉を冷やせ無かったのが問題の一つだ。
また、高電圧の電源を利用しなければならなかった設備の問題もある。
国の予算の使い道で会計検査院が適切に検査していたとして、耐用年数が残っているとしても設備の陳腐化に対応する措置が会計検査の建前から事故前にできたかどうかだ。
事故後の追及をするにしても、事故前の基準で適切な対応が出来なかった部分の問題を考える必要があるだろう。