2017年05月20日

泉貨が出土


 紀元14〜40年にかけて中国古代王朝である「新」を建国した
   王莽
が、A.D.14〜40年の短い期間に造った貨幣「貨泉」3枚が、兵庫県淡路島の
   入田稲荷前(いりたいなりまえ)遺跡
で発見された。

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 この貨泉は、奈良〜鎌倉時代の土器を含んだ土の層から3枚重なった状態で出土した。
 近くの弥生時代の穴などにあった
   緡(さし・約95枚の銭を紐でまとめたもの)
の一部が流れこんだと考えられている。

 兵庫県内での貨泉の出土は7遺跡10点となる。

 これまで全国では九州や近畿、瀬戸内海沿岸などを中心とした遺跡で計約180枚が見つかっている。

 弥生時代の出土は、この入田稲荷前遺跡と姫路市鍛冶屋遺跡の2遺跡のみだ。
 また、南あわじ市内の遺跡では、阿万東町所在の北田(きたんだ)遺跡の調査で中世の柱穴から1枚出土した。
 
 淡路島では、これまで松帆銅鐸や古津路銅剣など、青銅器も発見されてきた。


 入田稲荷前遺跡は、弥生時代最大級の鉄器工房である淡路市五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡や中国鏡片が出土した淡路市舟木遺跡と同じ時期にあたり、青銅器から鉄器へと移り変わる時代における畿内への玄関口となっている。

 貨泉が発見されたことで年代決定に重要なものさしとなる。

 日本では弥生時代後期初め〜古墳時代初めに出土しているが、文献的な裏付けがないため現段階では用途はわかっていない。


  

    
posted by manekineco at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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