2018年07月14日

男尊女卑的な旧来からの文化も根強く残り、そのギャップが様々な問題を引き起こす国家


 
 北朝鮮では
   「捨て子」の増加
が社会問題となっている。
 
 社会や女性の生活のありようの変化に全く対応できていない北朝鮮当局の無能ぶりと、女性を苦しめる旧態依然とした社会的観念が背景にある。
 そもそも、北朝鮮では妊娠中絶が禁止されているため、望まぬ妊娠により子どもを産んだ未婚の女性が、密かに子どもを捨ててしまうのだ。

 また、避妊も簡単ではないという現実が、こうした現象に拍車をかけてもいる。

 北朝鮮の独裁者である金正恩党委員長は毛沢東の大躍進政策の影響で飢餓が広がっとと同様に、無能な政策で食料生産が滞り、気候の変動を受け飢餓が繰り返し起きており、国民数の激減が続くなど少子化の進行に危機感を強めている。
 
 産めよ増やせよといtった農業における労働力の確保を推進した中国では4億人の国民が政治闘争や飢饉、文化大革命などの弊害により1億人が死亡したといわれるが、現状14億人近くまで増加した、
 
 北朝鮮も労働力確保として人口増加を目論んでいるのであろう。それが、中絶禁止などの無茶な施策につながっているわけだが、それによって出産が増える効果はまったく表れておらず、生活苦から捨て子の増大という新たな大問題を発生させている。
 さらに、合法的に離婚できなかった女性が夫と子どもを捨てて逃げ出し、生活力のない夫が子どもを捨ててしまう、といった現象も起きているという。
 
 北朝鮮は、離婚の難しい国で、当局が離婚を
   「革命の敵」
   「子どもの未来を食いつぶすエゴイズム」
と規定し、社会悪とみなしているため、犯罪行為として取り扱われてしまうためだ。
 
 北朝鮮では1956年3月に協議離婚が廃止され、裁判離婚のみが認められることになった。
 
 また、「離婚が社会と革命を利する場合のみ容認する」とし、許可事由を性病などの健康問題や重大な違法行為など、いくつかに限定している。
 さらに、2回目の離婚からは、地裁ではなく高裁(道裁判所)で審理が行われるという厳格さだ。
  
 
 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は厳格な規定のある北朝鮮で近年、離婚が急増しているが、法の不備が深刻な問題を引き起こしていると伝えた。
 平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋は、商売で生計を成り立たせる市場経済が一般化した影響で、離婚による家庭崩壊が社会問題になっている。
 
 30代の若い層での離婚率が急増し、子どもが捨てられることもあると伝えた。
 情報筋からの情報として事例を挙げ報道した。
 場所は平壌市郊外の平城(ピョンソン)。全国有数の卸売市場がある、北朝鮮の物流の中心地の話。
 そこで商売をしていたトンジュ(金主、新興富裕層)の30代女性は、夫から浮気を疑われ暴力を振るわれた。
 翌日、女性は裁判所に向かい、離婚請求を行ったが、判事に却下されてしまった。
 
 その理由は「暴力は離婚の理由として認められない」というとんでもないものだ。
 反発した女性は「法なんか頼りにならない」と言い放ち、3歳の息子を置き去りにして家から出ていってしまったという。
 夫婦が離婚した場合、子どもの養育権は元妻が持つのが一般的だが、元夫が養育費を支払おうとしない場合、子どもを元夫のところに送り出すことになる。
  
 当然、経済力のない元夫は結局、子どもを捨ててしまうという流れが起きるという。
 
 北朝鮮の男性は学校卒業後や兵役を終えた後に、国営企業や国の機関に配属される。
 ただ、まともな給料も配給ももらえない状態が続いており、文句を言えば公安当局からの罰が加えられてしまうことは周知のことで誰も何も言えない環境にある。
 
 一方、必ずしも就職する必要のない女性は、市場での商売に励み経済力をつけてきた。
 
 おかげで女性の地位は向上したもののが、男尊女卑的な旧来からの文化も根強く残っており、そのギャップが様々な問題を引き起こしている。
  
 
 


   
posted by manekineco at 09:00| Comment(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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