電子情報の収集活動を行っている英情報機関
政府通信本部(GCHQ)
が米政府のためにベルギーの国営通信事業者
ベルガコム
をハッキングしていたことが、ベルギー捜査当局の機密報告書から明らかになった。
この報告書は5年に及ぶ審問をまとめたもので
クーン・ヒーンス(Koen Geens)司法相
に提出された。
これまで緊密な関係を維持してきた同盟国間に、ほころびが生じる恐れがある。
政府通信本部(GCHQ)
が米政府のためにベルギーの国営通信事業者
ベルガコム
をハッキングしていたことが、ベルギー捜査当局の機密報告書から明らかになった。
この報告書は5年に及ぶ審問をまとめたもので
クーン・ヒーンス(Koen Geens)司法相
に提出された。
これまで緊密な関係を維持してきた同盟国間に、ほころびが生じる恐れがある。
このベルガコムに対するハッキングの事実は、米国家安全保障局(NSA)の元契約職員
エドワード・スノーデン容疑者
が、2013年に米情報当局の広範なスパイ活動を暴露したことで発覚した。
なお、スノーデン容疑者は現在も国外逃亡生活を続けている。
流出した大量のデータからは、NSAと諸外国の情報機関との緊密な協力関係も明るみに出た。
スノーデン文書の中にあった約20枚のスライドから、GCHQのハッキングの標的が判明した。
そこにベルガコムの国際部門BICSがあったことから、ベルギーの捜査はGCHQに焦点が当てられた。
BICSはアフリカや中東で大量の通話・データ通信を扱っている。
このほか、欧州連合(EU)の諸機関をはじめ欧州域内にも多くの顧客を抱えている。
ベルギー政府は国家安全保障会議でこの問題への対応を協議する方針という。
このほか、欧州連合(EU)の諸機関をはじめ欧州域内にも多くの顧客を抱えている。
ベルギー政府は国家安全保障会議でこの問題への対応を協議する方針という。