米国司法省当局者はTモバイルUSとスプリントに対し、両社の
265億ドル(約2兆9000億円)規模
の合併を承認する条件として、独自のネットワークを備えた
別の携帯電話会社を創設
する下準備を行うことを望んでいることが、この事情に詳しい関係者が明らかにした。
同協議に詳しい関係者によると、両社は司法省の承認を得るために追加的な譲歩案を検討しているという。
これら関係者は協議が非公開であることを理由に匿名を条件に語ったものだが、Tモバイルとスプリントにとって、全米規模の競争相手となる本格的な携帯電話会社をスピンオフするとの提案に同意するのは容易ではないとみられる。
当初から、両社の合併計画を巡る最大の懸念事項は全米規模の携帯電話事業者が4社から3社に減った。
自由競争が阻害されるというものだ。
両社はこうした懸念に対し、合併が実現すれば業界1、2位のベライゾン・コミュニケーションズとAT&Tの追撃に向け、より力強い3番手になると主張してきた。
司法省のデルラヒム反トラスト局長はまだ両社の主張に納得していないようだ。
引き続き携帯事業者4社体制を望んでいる。