米国のインフレ率は従来の想定よりも速いペースで低下すると見込まれていることが、エコノミストを対象とした最新調査で明らかになった。
複数の銀行破綻をきっかけとした与信環境のタイト化が寄与するとみられている。
複数の銀行破綻をきっかけとした与信環境のタイト化が寄与するとみられている。
月間ベースの同調査によると、エコノミストらは消費者物価指数(CPI)と個人消費支出(PCE)価格指数について、2024年6月まで全四半期の予想を引き下げた。
この調査はブルームバーグが4月14−19日に実施したもの。
この調査はブルームバーグが4月14−19日に実施したもの。
シリコンバレー銀行(SVB)など複数の銀行が先月に経営破綻した。
これを背景に、消費者や企業からは融資を受けるのがかなり難しくなったとの声が世情では聞かれる。こうした状況は利上げと同様の影響を及ぼしている。
米金融当局としては最終的にインフレ押し下げに向けてやるべき仕事が減る可能性がある。
これを背景に、消費者や企業からは融資を受けるのがかなり難しくなったとの声が世情では聞かれる。こうした状況は利上げと同様の影響を及ぼしている。
米金融当局としては最終的にインフレ押し下げに向けてやるべき仕事が減る可能性がある。
ただ、米金融当局がインフレ指標として重視するPCE価格指数は年末時点で前年比3.8%上昇と予想され、び率は当局目標のほぼ2倍に相当する。
物価上昇圧力は過去数カ月に和らいできたものの、当局者らが望むほどのペースでは緩和していない。
物価上昇圧力は過去数カ月に和らいできたものの、当局者らが望むほどのペースでは緩和していない。