2023年04月27日

米インフレは金融不安から与信タイトとなるため、想定より急速に低下する可能性


 米国のインフレ率は従来の想定よりも速いペースで低下すると見込まれていることが、エコノミストを対象とした最新調査で明らかになった。
 
 複数の銀行破綻をきっかけとした与信環境のタイト化が寄与するとみられている。

 月間ベースの同調査によると、エコノミストらは消費者物価指数(CPI)と個人消費支出(PCE)価格指数について、2024年6月まで全四半期の予想を引き下げた。
 この調査はブルームバーグが4月14−19日に実施したもの。

 シリコンバレー銀行(SVB)など複数の銀行が先月に経営破綻した。
 これを背景に、消費者や企業からは融資を受けるのがかなり難しくなったとの声が世情では聞かれる。こうした状況は利上げと同様の影響を及ぼしている。
 
 米金融当局としては最終的にインフレ押し下げに向けてやるべき仕事が減る可能性がある。

 ただ、米金融当局がインフレ指標として重視するPCE価格指数は年末時点で前年比3.8%上昇と予想され、び率は当局目標のほぼ2倍に相当する。
 物価上昇圧力は過去数カ月に和らいできたものの、当局者らが望むほどのペースでは緩和していない。
  
posted by manekineco at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック