2023年04月26日

第一生命の23年度計画で国債は平準買い?


 第一生命保険の堀川耕平運用企画部長が25日の記者説明会で、2023年度の運用計画について、日本銀行がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を上半期に解除あるいは上限を引き上げると予想した上で、金利上昇は一時的なものにとどまるとみて、円債への投資は平準的に行っていく方針を明らかにした。

 堀川氏は「恐らくYCCは上半期に解除ないし上限が引き上げられ、一時的に金利に上昇圧力がかかるが、あくまで一時的とみている」と述べた。10年金利の水準は7−9月に0.7%へ上昇後、下半期は0.6%と想定。超長期金利も足元の水準から「それほど大きく変わらない」と予想するとした。
 
 また、物価目標2%の達成にはまだ距離があり、金融緩和は引き続き維持されるとの認識にある。

 円債への投資について、堀川氏は「超長期債を中心に残高を増加させていく」と表明した。
 
 金利リスクの削減が目的であり、YCC変更のタイミングにかかわらず、「基本的には粛々と平準的に積んでいきたい」と述べた。
 また、年度を通して「過去とさほど変わらないペースで積んでいく」と続けた。

  22年度に3兆円規模の大きな額を削減したというヘッジ付き外債は「ヘッジコストの高止まりが続くとみており、23年度も削減ペースは落とすが、減らしていく」と説明したが、残高をゼロにまで持っていくことはないとした。
  

    
posted by manekineco at 05:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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