米連邦預金保険公社(FDIC)は27日遅く、JPモルガン・チェースやPNCファイナンシャル・サービシズ・グループ、USバンコープ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)などの銀行各行と接触し、米地銀ファースト・リパブリック・バンクの入札で30日までに提示価格や預金保険基金への負担を測るため関心の意思表示などの最終案を提出するよう求めた。
この事情に詳しい複数の関係者がメディアの取材に対して明らかにした。
FDICは先週に入り、ファースト・リパブリックに対する関心を探っていた。
FDICは先週に入り、ファースト・リパブリックに対する関心を探っていた。
FDICによる入札手続きの促進で、先月のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー・バンクの破綻後に見られたような
長い入札プロセス
よりも整然とした売却に道を開く可能性がある。
28日時点の提案に基づき、FDICは入札プロセスの次の段階に複数の銀行を招いたと伝えた。
ただ、この協議が公になっていないことを理由に関係者が匿名を条件に語った。
長い入札プロセス
よりも整然とした売却に道を開く可能性がある。
28日時点の提案に基づき、FDICは入札プロセスの次の段階に複数の銀行を招いたと伝えた。
ただ、この協議が公になっていないことを理由に関係者が匿名を条件に語った。
ファースト・リパブリックを巡っては銀行各行とアドバイザーの間でこの数週間、協議が行われてきたものの何ら成果が伴うものではなく無駄に時間が経過した。
また、同行の株価下落がこの1週間で加速したことから当局は介入に乗り出していると見られる。
また、同行の株価下落がこの1週間で加速したことから当局は介入に乗り出していると見られる。
ただ、当局がファースト・リパブリックを破綻宣言後に管理下に置く手順を回避するために入札を使うかどうかは、このプロセスに関与している一部の関係者にも分からないと続けた。
JPモルガンは、全国の預金量に占める割合が10%を超える数少ない銀行の一つであるため、米国の規制上、他の預金受け入れ機関を買収することはできないため、ファースト・リパブリックを買収するには当局による特例措置が必要とされる。
こうした事情を直接知る関係者によると、FDICは28日夜時点で、ファースト・リパブリックを管理下に置くかどうかの決定に至っていない。