2023年05月09日

米国株の最悪期は終わっていないと警告


 JPモルガン・チェースのストラテジスト
   マルコ・コラノビッチ氏
は8日の顧客向けリポートで、米国経済のリセッション(景気後退)のリスクは依然として存在していると指摘し、米株投資家の間に広がる「最悪の圧力は過ぎ去った」との見方は間違いであることが年内に証明される公算が大きいと警告した。

 同氏は、金融引き締めの影響は歴史的に時間差を伴って顕在化する一方、過剰貯蓄など成長を支えてきた要因は衰えつつあるとの見方を示した。

 その上で「株式市場やより広範なリスク市場などが認めようとしていないのは、年内に利下げが行われるとすれば、それはリセッションの始まりによるものか、金融市場における重大な危機によるものだということだ」と指摘した。
 
 また、債券市場、株式市場、米金融当局の間にあるギャップは「株式を犠牲にして縮まる可能性が高い」と論じた。

 同氏は2022年の株価急落局面ではウォール街で最も楽観的見方を示していた1人だった。
 ただ、経済見通しの悪化に伴い、昨年12月中旬と今年の1月と3月に推奨する株式配分を引き下げている。


ひとこと
 
 投資判断の背景にある経済指標などを見る際に意識が揺らぐため色々な判断をすることになる。
 過去の動きとの摺合せが時として外れると、一部の成功者が莫大な利益を手に入れてきた。
 
 こうした判断が常に成功することは確定できず、米相場での日本の明治期や大正期の相場師の浮沈を見ればよい。
 

    
posted by manekineco at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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