2023年05月09日

中国本土の国有企業改革関連銘柄に勢い 銀行株も大きく上昇?


 中国本土の株式市場では8日、銀行株が大きく上昇した。
 預金金利の引き下げが広がったことなどで地合いの改善が進んだことが背景にある。
 また、1営業日としては2015年以来の大きな上げとなる銀行もあった。

 CSI300金融株指数は3.2%高と5営業日続伸した。
 終値ベースで22年4月以来の高値を記録し、国有の中信銀行と中国銀行はいずれも10%高まで買われた。
 値幅制限いっぱいの上げとなったのは15年以来のこと。


 浙商銀行と恒豊銀行、渤海銀行という全国規模の中堅銀行3行が先週、預金金利を引き下げた。
 先月には小規模銀行も預金金利を引き下げていた。

 中国当局が中小企業や住宅購入者向けに
   安価な融資
を提供するよう国有銀行に促す中で、中国の銀行の収益性は圧力にさらされている。

 国有企業の債券発行に関する新たな指針が発表され、承認プロセスを改善した。
 また、デフォルト(債務不履行)リスクを防ぐための監督が強化されたこともセンチメントを後押しした。

 国有企業改革というテーマはここ数カ月、勢いを得ている。
 政治的な思惑が強く出ており、活気を欠く中国株式市場で関連銘柄が買われている。
  

ひとこと
 
 中国のバブル、シャドーバンキングの支援措置の一環でもあるが、中国共産党の懐勘定を見れば単なる見せかけ経済が実体化と摺合せが出来るかどうかの正念場だろう。
 

    
posted by manekineco at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース・話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック