欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は15日、ユーロ圏のインフレ見通しを引き上げ、「持続的」な圧力を警告した。
域内経済の底堅さを認め、成長見通しも上方修正した。
域内経済の底堅さを認め、成長見通しも上方修正した。
委員会では基調的物価圧力の強さを指摘し、今年のユーロ圏インフレ率見通しを5.8%、2024年は2.8%に引き上げた。
従来予想はそれぞれ5.6%と2.5%であった。
従来予想はそれぞれ5.6%と2.5%であった。
コアインフレ率予想の0.75ポイント引き上げが、全体のインフレ率見通し上昇につながった。
コアインフレ率は今年も来年も総合インフレ率を上回る見込み。
コアインフレ率は今年も来年も総合インフレ率を上回る見込み。
欧州委は「利益率が賃金上昇を吸収しタイトな金融環境が需要を冷ますことで、コアインフレ率は徐々に低下する見通しだ」とし、「サービス部門の高い物価圧力持続と(加工)食品とモノの価格圧力減退の緩やかさから、コアインフレ率は高止まりが見込まれる」と分析した。
欧州中央銀行(ECB)が3月時点で示した予測と比べ、欧州委の総合インフレ率予想は23年については0.5ポイント上回り、来年はわずか0.1ポイント下回る。