英国予算責任局(OBR)のシニアエコノミストでイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC)メンバーだった
デービッド・マイルズ氏
はロンドンでの講演で、英国不動産の価格が大幅に上昇する時代は終わりを迎えつつあるとの見方を示した。
デービッド・マイルズ氏
はロンドンでの講演で、英国不動産の価格が大幅に上昇する時代は終わりを迎えつつあるとの見方を示した。
マイルズ氏によれば、働き方の変化や人口の横ばい傾向、数十年続いた借り入れコスト低下の終わりによって、住宅価格が爆発的に上昇する可能性は低くなった。
また、英国が他国と比較して特に急速な住宅値上がりに見舞われたのは、住宅供給の弱さや実質金利のより大幅な低下が理由だと指摘した。
ここ数十年では金利が住宅価格押し上げの「主な要因」だったとの認識を示した上で、今後は人口動態や在宅勤務が重要になるだろうと述べた。
ここ数十年では金利が住宅価格押し上げの「主な要因」だったとの認識を示した上で、今後は人口動態や在宅勤務が重要になるだろうと述べた。
さらに「多くの職がある中心部から離れ、通勤時間が長くなるほど、住宅は安くなる傾向にあるという価格の傾斜がある」と指摘した。
しかし、在宅で働く人は職場から「離れた場所での暮らしに多くの魅力を見いだす」ようになり、こうした労働者にとって「立地の経済学」は変化するだろうと分析した。
しかし、在宅で働く人は職場から「離れた場所での暮らしに多くの魅力を見いだす」ようになり、こうした労働者にとって「立地の経済学」は変化するだろうと分析した。