米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は
47.6
と小幅上昇し、いまだ縮小圏にあるものの前月の46.4からは上昇しており、製造業活動の低迷はもはや深刻化していないとの期待を抱かせる兆候が出ている。
47.6
と小幅上昇し、いまだ縮小圏にあるものの前月の46.4からは上昇しており、製造業活動の低迷はもはや深刻化していないとの期待を抱かせる兆候が出ている。
生産指数は50と、3カ月ぶりの水準に上昇、雇用や入荷遅延の指標もそれぞれ改善した。
製造業総合景況指数はこれで10カ月連続での活動縮小となったが、今回の数字は状況が弱い水準で安定化しつつあることを示唆している。
企業による過剰在庫の削減が進み、財への個人消費が増えるのに伴い、安堵(あんど)感の兆しがいくらか見られ始められている。
企業による過剰在庫の削減が進み、財への個人消費が増えるのに伴い、安堵(あんど)感の兆しがいくらか見られ始められている。
製造業企業の在庫は縮小幅が拡大し、2014年初め以来の大幅な縮小に並んだ。
また、顧客在庫も縮小しており、これは在庫削減での進展を示す最近のデータと整合する。
また、顧客在庫も縮小しており、これは在庫削減での進展を示す最近のデータと整合する。
なお、顧客在庫は「妥当」だと報告した製造業企業の割合は67.6%に上昇し、20年2月以来の高水準になった。
ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は発表文で、「8月の総合景況指数は受注の弱さが続く中で、企業が生産を適切に管理していることを反映しているが、月間ベースでの上昇は改善の兆しだ」と指摘した。