イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は6日、議会財務委員会の公聴会で、「多くの指標は今のところ、われわれが想定していた通りに動いている」と証言し、インフレは年内に「著しく」低下する公算が大きく、金融政策は恐らく「サイクルの頂点付近」にあると考えられるため、政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性があるとの認識を示した。
イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は6日、議会財務委員会の公聴会で、銀行が信用条件を引き締め、金利上昇に伴い企業の債務も増えつつあると指摘した。
また、過度な政策引き締めへの懸念がある中で、これまでの引き締めの「かなりの部分」がまだ経済に浸透していないと警戒感を示し、「伝達にはより時間がかかると見受けられ、その遅れは長引きつつある。金融政策決定ではこの点も考慮する必要がある」と続けた。
ベイリー総裁は「債務が増えている企業が増加している。金利上昇の際には利払い負担が増加するため、これは想定されることだ。しかし過去のピーク時の水準には遠く及ばない」とも述べた。
また、過度な政策引き締めへの懸念がある中で、これまでの引き締めの「かなりの部分」がまだ経済に浸透していないと警戒感を示し、「伝達にはより時間がかかると見受けられ、その遅れは長引きつつある。金融政策決定ではこの点も考慮する必要がある」と続けた。
ベイリー総裁は「債務が増えている企業が増加している。金利上昇の際には利払い負担が増加するため、これは想定されることだ。しかし過去のピーク時の水準には遠く及ばない」とも述べた。
英国は今月20日に8月のインフレ統計を発表するが、総裁は若干の加速もあり得るとしている。ただ、それによって全体的なインフレ減速の見通しが変わることはないとも述べた。