米国のボストン地区連銀のコリンズ総裁は6日、ボストンでのイベントで講演し、「政策サイクルのこの局面では、進路を維持する中、忍耐強さや総体的なデータ評価が求められる」と指摘し、「政策金利のピークに近い、もしくはそこに達しているかもしれないが、今後発表されるデータ次第では一段の引き締めが正当化される可能性がある」と続けた。
金融政策当局者は次のステップを検討するために経済データを見極める中、忍耐強くあることが求められると話した。
金融政策当局者は次のステップを検討するために経済データを見極める中、忍耐強くあることが求められると話した。
こうした発言は9月19−20日に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で同氏が金利据え置きを支持することを示唆している。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場で織り込まれている投資家の期待を反映する格好となる。
なお、次回会合までには新たなインフレの数字など、経済指標がさらに公表される。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場で織り込まれている投資家の期待を反映する格好となる。
なお、次回会合までには新たなインフレの数字など、経済指標がさらに公表される。
米金融当局は「金利を景気抑制的な水準でしばらく維持する必要があるだろう」とも指摘した。
需要は鈍化しつつあるが、引き続き供給を上回っており、物価圧力に拍車をかけていると説明した。
需要は鈍化しつつあるが、引き続き供給を上回っており、物価圧力に拍車をかけていると説明した。
その上で、コアインフレは「小幅」に減速しただけだとし、労働市場の需給バランスをさらに取り戻す必要があるとの考えを示した。
なお、「期待の持てる進展はあるが、需要の強さが続いていることを踏まえれば、最近の改善をインフレが2%に戻る持続的な軌道にある証拠として捉えるのは時期尚早だというのが私の見解だ」と続けた。
コリンズ総裁は今年のFOMCで議決権を有していない。