中国の劉国中副首相が北朝鮮の金正恩総書記と平壌で会談した。
中国国営の新華社通信は10日、中朝首脳会談で食料や医療の分野で北朝鮮を支援する考えを示したことを伝えた。
劉氏は北朝鮮の建国75年の記念行事に出席するため、8〜10日に北朝鮮を訪問していた。
新華社によると、劉氏は金氏との会談で「中国は中朝の伝統的な友誼を重視し、中朝関係が絶えず発展することを願っている」と強調したと伝えた。
また、「農業と医療衛生は重要な民生事業であり、中国はこれらの分野で北朝鮮と交流や協力を深めたい」と続けた。
劉氏の発言は、新型コロナウイルス対策を理由にした国境封鎖を約3年7カ月ぶりに解除したばかりの北朝鮮を、中国が民生面で支えていく姿勢を示した。
これに対して、金氏は「中国との友好協力関係を一段と発展させたい」と語ったという。
ただ、北朝鮮は中国、ロシアとの連携を強めたい考えで、ロシアとは軍事面での協力を進めていると指摘されている。
ひとこと
もともと、朝鮮半島は中国王朝により朝貢が続けられた国であり、朝貢により国家の体制を維持してきたとも言える。
ハングル語も李氏朝鮮の両班が用いたものであり、李氏朝鮮時代の朝鮮では一般国民が反抗できないよう9割以上が文盲であったという。
実際に一般国民がハングル語を読めるようになったのは日韓併合後に日本政府が行った識字率の向上など義務教育が徹底され、ハングル語を教え込んだ以降の話だ。